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「毎朝練習前のコーヒーがルーティン」マラソン日本記録保持者・大迫傑35歳が明かす“変わらない自分”の秘訣「朝早く起きれば大抵の悩み事は消える」
posted2026/05/27 11:02
マラソン日本記録保持者・大迫傑(34歳)が自身の新たな可能性とルーティンとしている“毎朝のコーヒー”について語った
text by

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by
Miki Fukano
そのパイオニアは、4月下旬、中目黒でコーヒーを飲んでいた。沖縄で短い合宿を実施するなどすでに次のレースに向けて始動しているにもかかわらず、スターバックスが主催したイベントでは笑顔で走り、「朝のルーティン」に関して楽しそうに語っていた。イベント当日に時間をもらい、東京マラソン、そしてレースに至るまでのプロセスを振り返ってもらった。<全2回の後編/前編も公開中>
マラソンランナー・大迫傑の可能性
――マラソンランナー・大迫傑として新しい可能性が開けたということでしょうか?
「あくまで自分の感覚としては、ですけどね。これがレースに対してハングリーな気持ちが沸いている中でだったらどうなるのか、楽しみです。じゃあ気持ちの面はどうやってリカバリーしていくのか。その点がすごく大事になって来るんですけど、自分の場合、レースに出場する頻度としてはやっぱり『年2回』のマラソンがメンタル的に最もいいバランスだと思います」
――それは今回のように短い間隔を挟む年2回なのか、半年に1回の年2回なのか。今後のプランはありますか?
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「どうですかね(苦笑)。両方可能性はあると思っています。あとは、今年の秋にどういった結果が出るのかにもよりますね。例えば、1年の前半に小さな山(ピーク)を持ってきて、1回落としてから年末にもう1回あげていくという山は作れそうな気がしていますね」
――今回の東京では鈴木健吾選手との「新旧日本記録保持者対決」も話題になりました。
「1月に数日、ボルダーで一緒に練習はしていたんですけど、僕自身はレース前は『日本記録保持者対決』ということを考えてなかったというか、そこまで意識していなかったんです。ただ実際に上位で争うことになって、見ている人たちからしたら面白いだろうなって、走りながらめちゃくちゃ思ってましたね(笑)。周りが盛り上がっていたので、健吾も僕のことを意識しちゃったんじゃないですか?」
――結果は大迫選手が10秒競り勝ち、鈴木選手は2時間6分9秒。ただ、鈴木選手ご本人はインタビューで「タイム差以上に大迫さんとの差を感じた」とおっしゃっていました。
「あ、そうなんですか。でも、僕も余裕は全然なかったんです。40km過ぎ、いいタイミングでケニアの選手がスパートをかけたんですよ。そこに僕が動きを合わせていったら、その結果、健吾が離れたっていう感じでした。あの局面に関しては、自分の力で引き離したというより、うまく他者の力を利用してリードを広げたっていう形ですね。
バレンシアやベルリンのように記録が出る大会も面白いですけど、今回の東京は個人的にとても面白かったんです。健吾と『一騎打ち』のような見え方になったり、僕の直前にゴールしたフェン・ペイヨウ選手が中国新記録で走ったり、あとは早稲田の後輩である高田(康暉)を含めて引退する選手たちと話ができたりして、なんというか、割と走ってよかったなって。僕自身も『失敗できない」という気持ちはありつつも、変なプレッシャーがなかったのが良かったのかもしれません」

