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日本記録更新後3カ月で東京マラソン挑戦…大迫傑35歳が感じたランナーとしての“新しい可能性”「自分も意外と単独走できるんだなと…」
posted2026/05/27 11:01
昨年12月のバレンシアマラソンで日本記録を更新し、今年3月の東京マラソンでも2時間5分台と日本人トップの好記録でフィニッシュした大迫傑(35歳)がその舞台裏を明かしてくれた
text by

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by
Kiichi Matsumoto
そのパイオニアは、4月下旬、中目黒でコーヒーを飲んでいた。沖縄で短い合宿を実施するなどすでに次のレースに向けて始動しているにもかかわらず、スターバックスが主催したイベントでは笑顔で走り、「朝のルーティン」に関して楽しそうに語っていた。イベント当日に時間をもらい、東京マラソン、そしてレースに至るまでのプロセスを振り返ってもらった。<全2回の前編/後編へ>
3カ月で2回のマラソン挑戦
――3月の東京マラソン、12月のバレンシアマラソンから3カ月足らずでの短い間隔でのレースとなりました。出走を決めたのはいつだったのでしょうか?
「正式に決めたのは12月中旬、バレンシアの2週間後ぐらいですかね。東京マラソンの担当の方にエントリーが可能か連絡をしました。実は9月、10月の段階で、東京を走ることを見据えてはいたんです。とはいえ、バレンシアの結果次第かなと思っていて。実際に走り終えてみると、ダメージもそこまでなくて、ちょっと軽いですけど『なんかいけそう』だし(笑)、面白そうだな、と」
――1月1日にアメリカに移動して、そこから約2カ月でスタートラインに立ったことになります。過去の練習とは内容を変えましたか?
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「基本的に一緒、これまでと同じですね。ただトレーニングサイクルの中で、負荷のかけ方が少し違っていて、ちょっと『戻り』を早くした感じです。
例えば、練習を再開してから、VO2Max(最大酸素摂取量)に焦点をあてたスピード系の練習を入れるタイミングが早くなっていたり、これまでは立ち上げ時期はワークアウト(ポイント練習)で走る距離を全体的に減らしていたんですけど、今回はちょっと早めに増やしたということはありました」
――通常3週間かけて強度を上げていくところ、2週間で上げたという感じでしょうか?
「はい、ボリュームや強度が上がっていく『角度』が急でしたね。でも、実際、自分の体の反応は問題なくて、非常に充実したトレーニングができたし、いい状態でスタートラインには立てたんです。ただ、走ってみると……やっぱり気持ち的な部分が大きかったのか、何かこう、もう一踏ん張りのところ、チャレンジするという部分で『飽き』が来ていた部分があるのかな、と」
――飽き、ですか。それはレースに対して?

