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「井上尚弥と中谷潤人に最も近いボクサー」西田凌佑が語った“現役続行の真実”「出し切ってぶっ倒されたなら…」励みになった“中谷戦後の大反響”
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渋谷淳Jun Shibuya
photograph byNumber Web
posted2026/04/27 11:03
大阪の六島ボクシングジムでインタビューに応じる西田凌佑
敗戦後のメッセージに「すごく励まされました」
──2月の試合は中谷選手に負けてからの再起戦でもありました。中谷戦は右肩脱臼による6回終了TKO負けという結末でしたが、再起までには進退を含めていろいろ考えたと思います。
西田 気持ち的には「ここでやめたら悔いが残る」と思いました。出し切ってぶっ倒されたならすぐにやめられたと思うんですけど、そうじゃない。ただ、当初は右肩の状態が深刻だと思ったので、それが心配でした。自分は大学時代に左肩を脱臼して手術をしてるんですけど、完全に元通りには戻らなくて少し違和感が残っています。もし右肩を手術して違和感が残ると、生命線である右ジャブを出すほうの手なので厳しいかなと。それが結果的に手術をしなくても大丈夫だということになったので、「これなら続けられるな」と思いました。
──中谷戦では敗れながらも奮闘した西田選手を称える声が多く、反響が大きかったと思います。そのことも続ける原動力になったのではないでしょうか。
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西田 多くの方から「またやってほしい」とか「勇気をもらった」とか、たくさんのメッセージをいただいて、やりがいをすごく感じることができました。今までになかった経験で、すごく励まされました。そういう声がなかったら続けていなかったかもしれません。
◆
昨年6月のバンタム級2団体統一戦は、中谷が今までにない荒っぽいスタイルで西田に迫り、西田も奮闘して称賛を浴びるという見ごたえたっぷりの試合となった。中編ではこの中谷戦の舞台裏と実際に拳を交えた西田の中谷評を聞いていく。
<続く>

