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「井上尚弥と中谷潤人に最も近いボクサー」西田凌佑が語った“現役続行の真実”「出し切ってぶっ倒されたなら…」励みになった“中谷戦後の大反響”
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渋谷淳Jun Shibuya
photograph byNumber Web
posted2026/04/27 11:03
大阪の六島ボクシングジムでインタビューに応じる西田凌佑
──カットは初めての経験でした。
西田 あと、4回くらいでバランスを崩して足を痛めたんです。試合後に軽い肉離れと分かって、それもけっこう痛かった。「早く終わらないかな」と思ってしまって、やっぱりそういう状況でも集中力を切らさず続けないとダメだと思いました。
中谷戦の脱臼にも影響? バンタム級時代の減量苦
──反省はありながらも、スーパーバンタム級に上げたことはプラスに働きましたね。
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西田 バンタム級ではいつも「ケガしそうだな」というのがありましたし、リカバリーをしても戻り切ってないなという感覚がありました。前回の中谷戦もコンディションはいいと思ったんですけど、振り返ってみれば回復しきれていなかったかもしれません。バンタム級では体重が落ちないから(計量前の)最後まで動き続けるんです。そうすると疲労も残るし、食事を摂っても足が重かったりする。スーパーバンタムに上げて、計量の前日はしっかり休めたので、上げてよかったと思います。
──疲労が取れるようになったのは大きいでしょうね。
西田 落とす量が1.8kg減って、元気になりました。あとは体もどっしりしているというか、ちょっと力が入りやすいなと感じました。でも一番は「頭が働くな」と感じたことです。アップの段階から「これをしておこう、あれをしておこう」という感じで、試合でも冷静にいろいろ考えながら戦えたと思います。バンタム級のときはそれどころじゃなくて。今考えると頭は冴えてなかったですね。
──階級を上げるメリットはかなりあったようです。一方で、スーパーバンタム級になれば相手の体格は大きくなり、パンチ力や耐久力が増します。そのあたりはいかがでしたか?
西田 特にパワーを感じるということもなかったし、押し負けるということもありませんでした。計量のとき相手の体が大きいなと思ったくらいです。まだ1試合なので分かりませんが、心配はあまりしていません。
──先ほど「ケガをしそう」という話が出ましたが、もう少し詳しく教えてください。
西田 前回の中谷選手との試合で右肩を脱臼したのも減量の影響があったんじゃないかと医者に言われました。筋肉のないところを打たれたり、腕が絡まったりして脱臼につながった。そういうこともあって階級を上げたので、心配がなくなったことも今回は大きかったです。

