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猛牛のささやきBACK NUMBER
オリックス同僚も歓喜「泣いちゃいました」ベネズエラ代表WBC制覇の陰に「チームを一つにしたベンチ裏のルーティン」マチャドが振り返る“番狂せ”舞台裏
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byGetty Images
posted2026/04/23 11:03
ベネズエラ代表のセットアッパーとしてフル回転したマチャド
一体感の裏にあった“ある楽器”
その一体感を生み出す上で一役買っていたのが“太鼓”だったとマチャドは言う。
「ベンチやベンチ裏に太鼓が置いてあって、それを叩いてみんなで盛り上がるのがルーティンになっていました。それが一つキーだったのかなと感じます。太鼓を叩いてみんなで踊ったり、盛り上がるのはベネズエラの文化なんです。それが試合にも結びついたんじゃないでしょうか」
ベネズエラでは伝統的にどの家にも太鼓があり、今大会はエドゥアルド・ロドリゲスが自宅の太鼓をチームに持ち込んだ。
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「ロドリゲスが基本的に叩くんですけど、たまに(エドゥアルド・)バザルドが交代して叩いたりしていました。毎回、試合前に必ず叩いてみんなで気持ちを高め、勝ったら試合後も叩く。自分はブルペンにいたので試合中はちゃんと見られませんでしたが、おそらく試合中も、点が入った時などはベンチ裏でバシバシ叩いて、ワッと盛り上がっていたんじゃないかなと思います」
MLBの公式SNSでも、ベネズエラ代表の選手たちが試合前に太鼓を叩きながら踊る動画が公開されており、マチャドも太鼓のリズムに乗って心地よさそうに体を揺らしている。
「師匠」と慕うペレスの存在感
もう一つ、マチャドがベネズエラの勝因に挙げたのが、偉大な捕手の存在だ。
「経験豊富なキャッチャーのサルバドール・ペレスとウィリアム・コントレラスの知識と経験が、まさに勝てた要因だと思う。試合中も電話でベンチからブルペンに常に情報を共有してくれていて、彼らの意図や知識が自分たちにハッキリ伝わっていたから、メンタル的に落ち着いて、楽に思い切り投げることができたんじゃないかと思います」
メジャーで本塁打王や打点王を獲得し、ゴールドグラブを5度、オールスターに9度選出された経験を持つ35歳のペレスとは、オフシーズンに一緒に自主トレを行う仲だ。
「彼は本当に素晴らしい選手で、世界一のバッターであり、世界一のキャッチャーだと思っています。師匠として慕っていますし、僕にとっては本当に“パパ”のような存在」とマチャドは絶大な信頼を寄せている。
そんなペレスがキャプテンを務めたベネズエラ代表の初優勝に、日本でも感極まっていた選手がいた。


