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猛牛のささやきBACK NUMBER
オリックス同僚も歓喜「泣いちゃいました」ベネズエラ代表WBC制覇の陰に「チームを一つにしたベンチ裏のルーティン」マチャドが振り返る“番狂せ”舞台裏
posted2026/04/23 11:03
ベネズエラ代表のセットアッパーとしてフル回転したマチャド
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Getty Images
今年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はベネズエラ代表が決勝でアメリカ代表を破り、初優勝を果たした。NPB球団の選手でただ一人の“世界一メンバー”となったのがオリックスのアンドレス・マチャド投手だ。ベネズエラ代表の強さの理由、準々決勝で対戦した日本代表戦の秘話とはーー。NumberWebのインタビューに明かした。〈全2回の前編/後編に続く〉
◆◆◆
ベネズエラ代表が初めてのWBC優勝を果たしてから3週間あまりが経っていた。
インタビューの前に「改めて、優勝おめでとうございます」と伝えると、ベネズエラの“8回の男”として君臨したオリックスのクローザー、アンドレス・マチャドは、滑らかな日本語で「ありがとうございます」と微笑んだ。
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喜びを噛み締めながら、スペイン語でこう続けた。
「初優勝ということで、歴史を塗り替えられたなと非常に嬉しく思っています」
“個の力”だけではないベネズエラの強さ
ベネズエラは1次ラウンド・プールDでドミニカ共和国に敗れ2位通過となったが、準々決勝で日本、準決勝でイタリア、そして決勝ではメジャーリーグのスター選手がずらりと並ぶアメリカを破って優勝を果たした。もちろんベネズエラもスター選手を擁したが、そうした個の力だけではない強さを感じさせた。
ベネズエラの強さの秘密はどこにあったのか。そう問うと、マチャドはこう答えた。
「攻撃面で言うと、盗塁やエンドランといった、小さい、足を使った野球が強みで、守備面でも投手が難しい場面を無失点で切り抜けた。そして何より、一致団結してできあがったチームでした」
まさに一球一球、ワンプレーワンプレーに対して全員で喜び、全員で怒る。一体感とエネルギーに満ちたチームだった。

