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1番人気ロブチェン松山弘平の“奇襲”に中山騒然…皐月賞の核心「“行った行った”でも、なぜ名勝負になったのか?」惜敗した津村明秀の“ある証言”
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島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/04/20 17:20
4コーナーでロブチェンに並びかけるリアライズシリウス。皐月賞は松山弘平と津村明秀、両騎手の思惑が交錯した名勝負となった
「行った行った」でも名レースになった理由
それにしても、松山と津村の攻防には見応えがあった。松山がハナを取りに行き、津村はそれを見ながら運んだ。そして津村が先に仕掛け、松山が差し返してしのぎ切った。2人の名手が、ともすれば凡戦になりがちな「行った行った」の一戦を、迫力ある名レースにした。
ロブチェンの次戦は日本ダービーになりそうだ。松山は今後への期待をこう語る。
「前走(共同通信杯3着)では少し気負ってしまうところがありましたが、今日はゲートも、道中も上手くコントロールが利くようになっていました。ホープフルステークスで差す競馬ができたように自在性もあるし、伸びしろもあり、楽しみです」
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母系はスピード型だが、父が菊花賞と天皇賞・春を勝ったワールドプレミアだけに、距離延長に不安はない。
同一年に桜花賞と皐月賞を連勝した騎手は7人目。1975年の菅原泰夫(テスコガビー、カブラヤオー)以来となる、春のクラシック完全制覇も夢ではない。
9年前、アルアインで皐月賞を勝ち、GI初制覇を果たして涙を流した若手が、今年は春の主役として「競馬の祭典」に臨む。次はどんな走りを見せてくれるのか。ロブチェンと松山が見せてくれる「回答」を待ちたい。

