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《りくりゅう引退発表》「僕たちって、2人で1つなんだなと」木原龍一が語っていた三浦璃来との関係…まるで保護者のように「付いてくるんです」
text by

野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byWataru Sato
posted2026/04/24 17:02
2023年世界選手権で初優勝を遂げたりくりゅうペアが語っていた“相性の良さ”とは?
「プログラムを一人で滑っているのを見て『ああ、私はいま、そこに居られないんだな』って……」
三浦がちょっとしんみりした口調になると、木原が間髪入れず突っ込む。
「中京大で僕がカーディオトレーニングしている時に、『走れ~』って言ってたよね」
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「そんなこと言ってない(笑)。『頑張れ~』って言ってたの」(三浦)
時に落ち込んでしまいそうな状況も、冗談の掛け合いで乗り切った。
理想と現実の差「不安しかなかった」
しかし9月上旬にトロントに戻ってからは、理想と現実の差に焦るばかりだった。
「技の練習をずっと出来なくて、不安しかありませんでした」(三浦)
三浦は自分を責め始めると、出来なかった技をいつまでも繰り返す。躍起になって練習していると、木原が声をかけた。
「『何で出来ないんだ!』と自分を責めながら練習するのはやめたほうがいい」
ブルーノ・マルコットコーチも諭した。
「落ち着いて。ペアの技は怪我にもつながるから、ネガティブな気持ちになるなら練習しないほうがいい」
そんなやりとりを木原が回想する。
「技術的に出来る、出来ないではなくて、気持ちの持って行き方がネガティブな時にコーチから怒られます。僕と三浦さんがケンカになるのも、それが原因。相手の失敗に怒るんじゃなくて、気持ちの持って行き方でぶつかります」
「スピン地獄です」
GP初戦が近づくなか、調子が合わない日は、スピンの練習に集中した。ペアのスピンは、2人の回転速度が一致しなければならない。マルコットコーチはこう話した。
「ツイストやスロージャンプは元来のセンスも必要だけれど、スピンの上手さは練習した回数に比例する」
木原もその教えに従った。
「タイミングが合うまでは、その日の練習は終わりません。スロージャンプやツイストは集中力が落ちると怪我をしますが、スピンは怪我のリスクが少ないので上限はなかったですね」
「タイミングが合わないときは、やめさせてもらえず、スピン地獄です」(三浦)

