NumberPREMIER ExBACK NUMBER
《阪神Wエース対談》才木浩人&村上頌樹が語る“一番大切なボール”とは?「自分はまっすぐがなくなったら死ぬタイプ」「才木は真似できないスタイル」
text by

遠藤礼(スポーツニッポン)Rei Endo
photograph byAsami Enomoto
posted2026/04/22 18:15
阪神タイガースのWエース村上頌樹(左)と才木浩人
2人にとっての「生命線」は?
――直球を投げる上で重要なことは?
村上 直球はリリースするまでの過程が重要です。体、投球フォームも大事だけど、タイミングが一番。脱力しながら体がしっかりと動いて、最後にタイミングがバチッと合えば勝手に良い球がいく。具体的には、踏み出す左足が地面に着地した時に胸が開かないようにすれば間が生まれて、その分、右腕が遅れて出てきます。その連動のタイミングを重視しながら、どれだけ再現性を高められるかが生命線ですね。
才木 その点は自分も同じく。タイミングがすごく大事かなと。極論ですけど、変化球はほぼ技術で成り立つんです。指先の感覚だったり、ボールの回転のかけ方でだいたい勝負できます。逆にまっすぐは、感覚はもちろん、フィジカルの要素がめちゃくちゃ大事。単に筋肉を付けて体をデカくするとかじゃなく、村上と同じで左足を着くタイミング、そこからどうリリースにもっていくか、下半身の力をボールにどう伝えていくかという体の使い方も重要です。ウェイトとかボールを握らないトレーニングでも体を連動させる感覚とか、ただ単に上半身とかじゃなく背骨を意識して体を動かしてみたり、足の指先まで意識して歩いてみたりして練習してます。バランス感覚を養うために、今も家では歯磨きは片足立ちでやったりして。日常生活の動きもすべて投球につながると思って取り組んでますね。
ADVERTISEMENT
村上 まだまだ追い求めるところがある球種やし、まだ成長、進化できる。こうすれば良くなるイメージもできている。
才木 ここも全く一緒で、まだ伸びると思ってる。球速を上げることも、ボールの質を上げることも、両方まだまだいける。こう投げればもっと空振りを取れるんじゃないかとかって、ずっと考えてます。今はあらゆる部分が数値化されるから、回転数、ホップ成分のどれを上げようか、回転軸を少し修正しようとか、取り組めることがたくさんあります。そういう部分をトレーニングに落とし込む。
村上 数値は見るね。自分の場合、ストレートはまっスラだから、回転軸がズレていたらシュート成分が増えて、理想の球じゃなくなる。投げてる時は気にしてないけど、投げた後にデータをしっかり見て、回転軸がズレてると分かれば修正する。成績を落とした一昨年は他の投手に比べればまっスラしてるんやけど、シュート成分が多かったから持ち味が出ていなかった。
――究極のまっすぐの定義とは?
【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内《スペシャル対談》才木浩人と村上頌樹、猛虎のWエースが語る“直球論”「そんな才木、見たくないわ!」「いつか“火の玉”投げたいな」で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。
Number1141号「阪神タイガース 日本一の系譜。」*書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

