テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「オオタニは何のポーズしたの?」大谷翔平第1号ホームラン球ゲット女性に取材すると「じつは彼氏がキャッチしてくれて」テレビに映らないウラ話
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byHannah Foslien/Getty Images
posted2026/04/17 06:00
ワシントンで2026年第1号HRを放った大谷翔平。日本人記者陣恒例の「ホームランボールをキャッチしたファン」への取材も始まった
「大谷は何のポーズをしたの?」
記者席からも声が挙がり、米メディアから「あれはどういう意味?」と聞かれたがもちろん答えられなかった。開幕から7試合、28打席目で出た待望の今季初アーチ。デーブ・ロバーツ監督は「打った後に空を見上げていた。何か大きな力が関係していたのかもしれない」と笑みを浮かべた。
大谷は感覚を取り戻すために、開幕直後から試行錯誤の日々を送っていた。
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開幕2戦目の3月27日のダイヤモンドバックス戦では内角攻めの対応に苦心して3、4打席目にバットの先端がくり抜かれた「くり抜きバット」を使った。一般的には先端の重さを軽減し、振り抜きやすさを優先する狙いがあり、アーロン・ベイツ打撃コーチは「内角に食い込む速球をさばくため、バットの芯を手元に下げる感覚が必要だった」と説明していた。
その後は昨季より0.5インチ(約1.3センチ)短くした34インチ(約86.4センチ)の通常バットに戻したが、本拠地での開幕1週間では大谷の元に何度か新品のバットが数本届き、開封しては試した。折れたわけではない。この日も遠征先であるワシントンの大谷のロッカーに袋詰めのバットが数本届き、新たに開封してから打席へ向かった。大谷にしか分からない感覚の微調整を繰り返し、今季初アーチにつなげた。
コーチが証言した屋外フリー打撃の「意図」
1日のガーディアンズ戦前には、レギュラーシーズン中では3年ぶりとなる屋外フリー打撃を行ったが、もちろんただの気分転換ではなかった。以下、ベイツ打撃コーチの証言だ。
「ボールをもう少し引きつける必要があった。(外で打つことで)景色を変え、少しタイミングを遅らせる意図があった」
屋外より暗い室内打撃練習では視覚的にボールが速く見え、無意識にタイミングは早くなり、引っかける打球が増えていた。今季初アーチはマイコラスが投じた84.4マイル(約136キロ)のチェンジアップ。屋外フリー打撃が奏功し、体勢を崩されることなくフルスイングできた。
ボーイフレンドがキャッチしてくれたの
大谷の今季1号は「本塁打球の行方」の取材の始まりも意味した。
本塁打の直後、私を含めた数名の日本メディアは右翼スタンドに直行した。今季1号をゲットしたのは球場近郊在住のブレンディ・ケラーさん(44)だった。

