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「代表に行った時に楽」谷口彰悟34歳が日本代表3バック中央で“W杯最有力”の背景…英撃破4日後、ベルギーで明かす「良い意味で助けてもらえない」
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佐藤景Kei Sato
photograph byMike Hewitt/Getty Images
posted2026/04/08 17:01
イングランド戦、日本代表の無失点勝利を3バック中央で支えた谷口彰悟。33歳で移籍したベルギーの地で何を得たか
本来、前回のカタール大会が「自分にとって最初で最後のW杯になる」と考えていたと谷口は言う。だから「自分がやってきたことを全てささげるくらいの意気込みで臨んだ」。大会後にカタールのアルラーヤンに移籍すると決めていたのも、環境を変えないと燃え尽きると感じていたためだった。
代表に行った時にものすごい楽というか
しかし、実際にW杯の舞台を踏み、「もう一度」の思いが強くなる。30歳を超える選手がヨーロッパに移籍するのはハードルが高い。それでも、谷口は「ヨーロッパに挑戦したい」と考えた。意識が守りに入ったり、慣れたところでプレーしたりしているよりも、自分自身がチャレンジしている状態でW杯を迎えたい。その一心だった。
「自分でなんとかするしかないのが、(ディフェンダーとして)ベルギーリーグの面白いところだと思うし、逆にこういうところでバチバチやっておくと、代表に行った時にものすごい楽というか。周りの助けもあって、すごく自分に集中できたり、相手に集中できたりするので、そういう良いギャップがあると思っています」
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そう語る谷口の表情には、やはり自信があふれていた。
相手のクロスを味方がクリアしきれずにそのままゴールインしてしまうというミスがあり、残念ながらPO1初戦は0-1で敗れることになった。だが、代表活動直前にユニオンと対戦した試合は1-3でほぼ何もできずに完敗しており、「あの試合に比べればやりたいことができていた」とも語った。
「みんなハードワークしていたし、少しクオリティのところは物足りなかったですけど、その辺は奮起を促しながらやっていきたいと思います。決してネガティブになりすぎるようなゲームではなかったので、下を向かずに、また次に頑張っていこうと声をかけたい」
キャプテンは最後まで戦い抜いて、北中米W杯へ向かう決意でいる。
33歳の移籍は成功…さらなる証明はW杯で
STVVに加入したのは2024年7月、33歳だった。以来、ここまでの歩みで、すでにその選択が正しかったことを証明していると映るが、本当の答えを出すのは今年6月のW杯開幕後。北中米の空の下で、世界最高峰のアタッカーを「個」で封じ込めたその瞬間に、谷口彰悟というフットボーラーが下した決断は、真の意味で結実する。
〈サッカー日本代表特集:つづく〉

