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「代表に行った時に楽」谷口彰悟34歳が日本代表3バック中央で“W杯最有力”の背景…英撃破4日後、ベルギーで明かす「良い意味で助けてもらえない」 

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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photograph byMike Hewitt/Getty Images

posted2026/04/08 17:01

「代表に行った時に楽」谷口彰悟34歳が日本代表3バック中央で“W杯最有力”の背景…英撃破4日後、ベルギーで明かす「良い意味で助けてもらえない」<Number Web> photograph by Mike Hewitt/Getty Images

イングランド戦、日本代表の無失点勝利を3バック中央で支えた谷口彰悟。33歳で移籍したベルギーの地で何を得たか

 本拠地スタイエンが人工芝を採用していることもあり、足への負担を考慮して開幕当初は途中出場が続いた。チームが無敗を維持する中で、谷口はクローザーとしての役割を完遂しながら、コンディションを研ぎ澄ませていく。

 初めてフル出場を果たしたのは第7節、9月14日のウェステルロー戦。先発復帰直後は3連敗を喫したが、背番号5がディフェンスラインの軸として定着し、パフォーマンスを発揮するにつれて、チームの安定感はさらに盤石なものとなった。シーズン中盤には首位を猛追する2位にまで浮上。終盤の連敗により最終的には3位となったが、躍進の中心に谷口がいたことは論をまたない。

文字通り「強くなって」日本代表に戻ってきた

 その過程において、昨年10月には日本代表への復帰も果たした。

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 常々、クラブで過ごす日常が代表活動につながると話す谷口だが、強豪ブラジルとの一戦でいきなり3バックの中央を任されると、守備陣を統率し、世界的なアタッカーを相手に堂々たるプレーを披露した。負傷した選手が「より強くなって戻ってくる」と口にするケースは多いが、自分を奮い立たせる言葉としてではなく、文字通り「強くなって」代表のピッチに戻ってみせたのだ。

「キャリアの中で経験したことのない」と本人が語る大きなケガを乗り越えた谷口には、これまで以上の自信が宿っている。それはブラジル戦、さらに今回のイギリス遠征での戦いを通じて改めて証明された。

 そしてその自信の根底には、過酷なリハビリを乗り越えたことに加えて、ベルギーリーグでの日常があった。

「組織的じゃないですし、結構、1対1に晒される場面がたくさんある。でもこれでやられると失点してしまうというところでも、周りに『良い意味で』助けてもらえない。そこが結構ディフェンダーとしては伸びるポイントだなと。もう周りに頼れないので自分がなんとかするしかない。もちろん組織的なところにも取り組みますけど、日本人ほど丁寧ではないので、色々なところで危険に晒されながら、ディフェンダーとしては伸びていけるというのはあります」

ユニオン戦で発動した“谷口の真骨頂”

 例えばJリーグなら周囲と連動し、連係で守るケースでも、簡単に相手アタッカーとの1対1に持ち込まれて、1人で対処することを強いられる。ベルギーリーグでは「個」で対応しなければならないケースが圧倒的に多いのだ。しかも対峙するアタッカーには身体能力に優れる選手や野心あふれる若手が多い。

 ユニオン戦では、こんなシーンがあった。

【次ページ】 日本代表3バックの中央で今や最有力に

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