テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「アイアトン通訳を待たずの英語力」大谷翔平に日米メディアが驚いたのは130m弾でもスイーパーでもなく…「佐々木朗希についての質問」を即答した日
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNanae Suzuki
posted2026/04/06 11:01
2025年の大谷翔平は、英語力の向上でも日米メディアを驚かせていた
屋外フリー打撃は、シーズン中は原則実施せず、24年春季キャンプ以来1年ぶりだった。
23年9月の右肘手術の影響で、24年にキャンプからシーズンを通して右肘に装着した可動域を制限する特殊サポーターも装着していなかった。
「実戦の中で差し込まれたり、泳いだりした時に対するサポーター。打撃練習ではもちろん必要ない」
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回復途中の左肩とは違い、右肘は万全な状態に戻っている。
キャッチボールでは平地で相手を座らせ、大きく真横に曲がる「スイーパー」を解禁するなど20球を投げた。
「次のシーズンはもう始まっている。そこは切り替えて。今年あそこ(WS)でまたもう一度勝てるように気を引き締めて頑張りたい」
アイアトン通訳を待たずに答える英語力
野球以外で目を引いたのは大谷の英語力の進歩だ。
この日の会見では、スポーツ専門サイト、ジ・アスレチックのドジャース担当アルダヤ記者の「キャッチボールで変化球を交ぜているか?」という質問に、アイアトン通訳の日本語訳を待たずに答えた。
その後も「左肩の状態」「世界一後の注目度の高まり」など計6度の英語の質問に通訳を介さず回答。この日、新加入の佐々木朗希について「新しい人たちの中で楽しめるかどうかが大事」と周囲との対話が重要であることを強調したが、まさにそのコミュニケーション術で磨いたリスニング力だった。
ちなみに回答は日本語で、英訳はアイアトン通訳に任せている。スピーキング力も急成長しているが、発言の影響力が大きく、微妙な言葉選びが思わぬ騒動に発展する可能性がある。賢明な判断だろう。
近年はパドレスのダルビッシュも同様の形で、原則、堀江慎吾通訳が英訳している。20日の会見でも同様の形で米メディアの取材に応じ、キャンプ施設の記者席では「英語力が格段に上がっている」と日米の記者が一様に驚いていた。

