テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

“体重86キロ→102キロ”になった大谷翔平…「特別な1本ですけど」「サイズがないと難しい」“松井秀喜超えホームラン”前後コメントの真意

posted2026/03/27 17:02

 
“体重86キロ→102キロ”になった大谷翔平…「特別な1本ですけど」「サイズがないと難しい」“松井秀喜超えホームラン”前後コメントの真意<Number Web> photograph by Kevork Djansezian/Getty Images

大谷翔平が松井秀喜を超えるMLB通算176号本塁打を放った際のコメントは今読んでも興味深いものがある

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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ドジャース移籍、結婚、韓国&日本開幕戦、二刀流復活、そして死闘の末に掴んだワールドシリーズ連覇まで。日本時代から大谷翔平を追い続けて13年目になる番記者が記した新刊『大谷翔平を追いかけて2 番記者が見た連覇の舞台裏』(柳原直之・著/ワニブックス刊)より、2024年序盤戦のエピソードを一部転載にてご紹介します。
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大谷20歳が松井秀喜と対面した際の印象とは

《2024年4月12日 サンディエゴ・パドレス戦●7-8》(ドジャースタジアム)

 初回1死。大谷は右腕マイケル・キングの95.4マイル(約154キロ)を振り抜き、左中間席の最前列に着弾させた。松井氏の日本選手最多に並ぶメジャー通算175号のメモリアルアーチ。大型ビジョンに「Congratulations(おめでとうございます)」の文字が躍り、球場が祝福ムードに包まれた。

「個人的にももちろんうれしいけど、日本の野球界にとっても大きいこと。(本塁)プレートからちょっと外れている難しい球。それを本塁打にできているのは基本的に良いスイング軌道」

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 自身の節目を喜ぶだけでなく、日本球界の未来の扉をこじ開けたことに意味があった。同じ左打ちのスラッガーである松井氏を、エンゼルス時代の公式ガイドに「好きな打者」として挙げていた。

 初対面は2015年3月21日。東京ドームで松井氏とデレク・ジーター氏が出席したチャリティーイベントに、当時20歳の大谷も参加した。

 直接キャッチボールも行い「体が大きくてオーラがあった」と感激した。「長距離打者として小さい頃からずっと見てきた。同じ左打者として憧れの存在。そういう方に記録で並べたのはすごく幸せなこと」と言った。

一本打ったら次の一本が大事

 天性の能力も求められる本塁打。「体も大きいし、長打が1つの売りではあると思うので、そこの強みを生かしていきたい」とうなずいた。5回には日米通算1000安打目の左翼線二塁打。7回にはパドレスの松井裕樹との日本人対決でも右翼線二塁打を放った。

「区切り」の一日だった。試合前に元通訳の水原一平容疑者が裁判所に出廷。地元紙ロサンゼルス・タイムズの単独取材に応じた大谷は「捜査に感謝している。個人的には一区切りとし、野球に集中したい」と語った。日本ハムに入団した13年に出会ってから11年。交錯する思いをバットで断ち切った。

【次ページ】 サイズがないとなかなか難しいからこそ

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