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元アイドルがついに東京女子プロレスの“センター”に…荒井優希27歳「夢は東京ドーム」SKE48卒業後の“ある変化”「プロレスに100%を注げている」
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原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/04/02 17:03
プリンセス・オブ・プリンセス新王者になった荒井優希。東京女子プロレスの“ど真ん中”に立った。3月29日、両国国技館
渡辺は荒井をこう表現した。
「明るいところ。明るいですよね、本当に。あとなんだろう。なんか一人ひとりのことをちゃんとよく見て、愛するのが得意だから、愛されるのも得意なんだろうなって。愛に溢れてる人だなって思います」
「目が死なないんですよ」荒井優希の本質
荒井はなぜ、東京ドームと言い出したのだろうか?
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東京ドームのリングに荒井が立ったのは、2023年2月の武藤敬司の引退試合の日だった。その日は限られたメンバーしか出られず、「次は全員でね」と話をしたという。
だから、荒井は「東京ドーム」という場所を口にした。そのハードルがかなり高いことはわかっている。それでも冷静に5年以内と前置きして「ベストなタイミングでその時を迎えたい」と願っている。
荒井は2022年7月、赤井沙希と組んでプリンセスタッグ王座、2024年1月には後楽園で初のシングルベルト、インターナショナル・プリンセス王座を獲得した。今回のプリンセス・オブ・プリンセス王座戴冠で荒井は東京女子の王座グランドスラムを達成したことになる。これは辰巳リカ、渡辺未詩に次いで3人目だ。
昨年、荒井に勝った瑞希がこんなことを言っていた。
「荒井優希はスーパーマンだけど、みんなのスーパーマンであろうとしてるのかな。これから荒井ちゃんのことを支えて、一緒にプロレスをしていけたらいいなって思いました。目が死なないんですよ。絶対動けないのに、目だけは負けたくないって目をしていて」
この日も荒井はそんな目をして立ち上がってきた。
「勢いとか運とか、そんなもんだけじゃ届かない」とあの時、荒井は気づいた。あれから8カ月で荒井は確実に成長した。それがこの日の結果だった。
両国国技館。荒井のフルネルソンをすり抜けた渡辺はリバースのジャイアントスイングを見せた。荒井はサソリ固めに磨きをかけていた。2度目のサソリでは渡辺をギブアップ寸前まで追い込んだ。攻防の最後は荒井のビッグブーツ、フルネルソンバスター、そしてかかと落としのFinallyだった。荒井は渡辺から3カウントを奪った。
第17代プリンセス・オブ・プリンセス王者、荒井優希。荒井には華がある。その姿をこの日、AEWの坂崎ユカと夫婦タッグを組んだKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)が、趣味のカメラにうれしそうに収めていた。




