核心にシュートを!BACK NUMBER

日本代表vsイングランド展望&予想スタメン…じつはGK鈴木彩艶のキックが生命線では「トゥヘル式ハイプレスを利用して」9万人の聖地を黙らせる策とは 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2026/03/31 18:41

日本代表vsイングランド展望&予想スタメン…じつはGK鈴木彩艶のキックが生命線では「トゥヘル式ハイプレスを利用して」9万人の聖地を黙らせる策とは<Number Web> photograph by Getty Images

イングランドの選手と指揮官が激しい杯プレスを仕掛けてくるだろう中で、鈴木彩艶が生命線となる理由とは

 どれだけ組織的なハイプレスを標榜するチームでも、選手個々の連動には必ず時間差や隙間が生じる。

 日本の狙いは段階的だ。

 まず鈴木彩艶のロングボールで相手のDFラインを下げる。ラインが下がれば、前線と最終ラインの間に距離が生まれる。その綻びに、縦パスやミドルレンジのパスを差し込む。ロングボールは目的ではなく、スペースを作るための布石。それが日本の描く設計図だ。

ADVERTISEMENT

 もっとも、鈴木彩艶がロングボールを選択すべき瞬間と、縦パスをつなぐべき瞬間の判断は、コンマ数秒の中で下さなければならない。相手のプレスの圧力が高い局面ほど、選手の認知と決断は圧迫される。

 鈴木彩艶は言う。

「(判断基準として味方の)声もありますし、自分が判断することもあります。チームとしては両方持つようにと言われていますから」

スタメン予想の佐野、渡辺、彩艶に共通する考え

 スタメンに名を連ねるだろう佐野、渡辺、鈴木彩艶らの考えに共通するのは「相手の圧力に対して受け身にならず、主体的に局面を動かす」という意識だ。

 プレスを「かわすもの」ではなく、「利用するもの」として捉えている点に、日本代表の成熟が見える。

 チケットが完売し、約9万人が詰めかけると見られるウェンブリーの大舞台で、強豪イングランドのハイプレスという圧力に晒されたとき、日本は事前の設計図を実行できるか。

 聖地の空気に飲まれるのではなく、GK鈴木彩艶の右足から始まる攻撃でイングランドの聖域を切り裂く――。その瞬間が訪れたとき、2026年W杯で世界の強豪と真っ向から戦う日本の姿がより、鮮明に浮かびあがるのだ。〈サッカー日本代表特集:つづく〉

#1から読む
W杯当落線上の191センチ20歳「僕はゴリゴリのセンターFWではなく」イングランド戦前に後藤啓介が“ケインの特異性”を「本当に理想」と目を輝かせた理由

関連記事

BACK 1 2 3 4
#鈴木彩艶
#渡辺剛
#佐野海舟
#上田綺世
#北中米W杯

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ