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核心にシュートを!BACK NUMBER
日本代表vsイングランド展望&予想スタメン…じつはGK鈴木彩艶のキックが生命線では「トゥヘル式ハイプレスを利用して」9万人の聖地を黙らせる策とは
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2026/03/31 18:41
イングランドの選手と指揮官が激しい杯プレスを仕掛けてくるだろう中で、鈴木彩艶が生命線となる理由とは
(1)プレスをはがすようにショートパスをつないで前進する
(2)相手DFラインの〈手前〉に落ちるロングボールを送る
(3)相手DFラインの〈裏〉へ抜けるロングボールを送る
では、相手のハイプレスを逆手に取るための第一歩はどこにあるのか、佐野海舟は端的に語る。
「まずは『裏』が必要だと思います。そこからスペースが空いてくると思うので。『裏』を見せないと、足元でつなぐのは厳しいのかなと思っています」
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相手DFラインの裏をつくときにカギを握るのが、鈴木彩艶のロングキックだ。
じつはスコットランド戦でも“あるシーン”が
実は、スコットランド戦の前半44分、こんなシーンがあった。右シャドーに入った鈴木唯人が相手の左サイドバック、ロバートソンの裏を完全にとり、右サイドのスペースへ走りだした。最終的に相手中盤のプレスバックでクリアされてしまったものの、ボールが通っていれば即決定機につながるシーンだった。
「彩艶とのアイコンタクトでした。あのシーンの10秒くらい前ですかね。正確な秒数はわからないですけど、彩艶に裏と(目で合図を)……。まぁアンダー世代の代表から彼とは一緒にやっているので、ああいうシーンは昔から出ていたと思うので」
受け手となる鈴木唯人は、鈴木彩艶がキーパーだったからこそ、自信を持ってロバートソンの背後のスペースに飛び出せたと感じている。
一方で、鈴木彩艶は春とは思えないほどの寒さをもたらした雨と風を読み切れなかったことだけを悔やんでいる。
「蹴る3秒くらい前くらいにアイコンタクトはできていて。僕は蹴らないフリで騙しながら、そこからババっとスピードを上げて蹴ったイメージでした。実は、蹴り出しを含めて、完璧なボールがいったかなと思ったんですけど……(グラスゴーは)ちょっと風があったので、それでボールがちょっとだけ止まってしまったので。質的には良かったので、もう少し長ければ通っていたなという印象でした」
素直に振り返れるのは、また同じシーンが来ればボールを通せるようにする準備をしているからだ。
逆転勝利ブラジル戦でも成果を上げていた
鈴木彩艶も〈DFラインの裏〉を狙うことが大切だと考えている。それと同時に考えるべきは〈DFラインの手前〉に上手く落とすような、キックの技術の高さを活かしたボールを送ることだ。

