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「オオタニの大ファン」「イチローも大好きだ」各国ファンが日本リスペクトも…WBCマイアミ観戦で実感した“ベネズエラ&ドミニカ勢の衝撃”とは
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/29 17:00
大谷翔平について、今回のWBCではベネズエラ人など他国ファンも注目していた
一方、外野の左中間スタンドには数百人の日本人ファンが集結していた。数名からなるトランペット部隊もいた。大半は日本からやってきたようだったが、アメリカ在住の駐在員家族や留学生も。加えて、日本のユニフォームを着たアメリカ人、台湾人、韓国人などもいた。彼らにも話を聞いてみると……。
「オオタニの大ファンなので、日本を応援している」
「この前、日本へ旅行してきたよ。独特の文化、美しい景色、人々の礼儀正しさに強い感銘を受けた」
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2023年大会の優勝国で、大谷、山本由伸、鈴木誠也らMLBで活躍する選手もいることもあり、サムライブルーの人気は国際的になっていた。
日本撃破にベネズエラメディアも興奮
試合は周知の通り、ロナルド・アクーニャJr.と大谷がともに先頭打者本塁打を放つ派手な立ち上がりに。3回に日本は佐藤輝明のタイムリーや森下翔太の本塁打などで5−2とリードを奪ったものの、中継ぎ陣が失点を重ねて5−7と逆転を許し、最後は大谷が打ち取られて万事休した。
この結果に日本が落胆する一方で、歓喜に沸いたのがベネズエラのメディアである。
有力紙「エル・ナシオナル」は「昨年のワールドシリーズMVPのヤマモトを擁する日本の投手陣から8点を奪って快勝」、「前大会の覇者日本を下した我々に、優勝への道が開けた」と喜んだ。
勝因には以下の点が挙げられていた。
〈3回に逆転を許した後、投手陣が奮闘して4回から9回までの6イニングを無失点に抑えたこと〉
〈プールステージ最後のドミニカ共和国戦(5−7で敗戦)から先発メンバーを2人入れ替え、なおかつ打線を大幅に組み替えたのが成功したこと〉
ドミニカ戦で4打数1安打だった4番ウィルソン、4打数ノーヒットだった6番ウィリアムの両コントレラスを先発から外してエウヘニオ・スアレスとグレイバー・トーレスを起用。加えて、4~6番までと8番の打順を変更した。ドミニカ戦で8番だったトーバーを5番へ上げると、4打数3安打。6番を担ったトーレスも、4打数2安打と結果を残した。
6回の3得点は、トーバーとトーレスが連続ヒットを放った後、アブレイユが豪快にスタンドへ放り込んだもので、日本に決定的なダメージを与えた。
韓国を10-0…ドミニカもベネズエラも衝撃的だった
日本が投打両面で力負けしたしたベネズエラ戦で中南米勢の強さを思い知らされたわけだが、その前日に行なわれたドミニカ対韓国ですでにその予兆を感じていた。

