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「オオタニの大ファン」「イチローも大好きだ」各国ファンが日本リスペクトも…WBCマイアミ観戦で実感した“ベネズエラ&ドミニカ勢の衝撃”とは
posted2026/03/29 17:00
大谷翔平について、今回のWBCではベネズエラ人など他国ファンも注目していた
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Nanae Suzuki
イチローも大好きだったよ
3月12日にサンパウロから空路マイアミに到着。13日に準々決勝のドミニカ対韓国を観戦した後、14日夜、やはり準々決勝の日本対ベネズエラの決戦を目撃した。
席は外野の右中間。マイアミは、市の人口約500万人の6割近くが外国人。そのほとんどが中南米出身で、最も多いのが1959年の共産革命から逃れてきたキューバ人で160万人弱。ベネズエラ人も20万人以上が住む。それもあって観衆はベネズエラ人が多かったが、日本人も2000人前後はいる感じで、残りはアメリカ人だった。
試合前、外野席の通路で賑やかなラテン音楽を奏でる楽団がいた。ベネズエラ人ファンが周囲に集まり、音楽に合わせて軽やかに踊っている。極めてラテンアメリカ的な光景だ。演奏がひと段落したところで、バンドのリーダーに話を聞いた。プエルトリコ人だそうで、ルカと名乗った。
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「グループ名はパチャンガ(乱痴気騒ぎ)。普段は、マイアミ・マーリンズ(地元のMLB球団)を応援しているんだ。管楽器と打楽器という構成で、メンバーは10人。全員が中南米出身で、国籍の内訳はベネズエラが4人、キューバとコロンビアが2人ずつ、メキシコとプエルトリコが1人ずつ。WBCでは、中南米の国を広く応援しているよ」
「(2015年から17年までマーリンズに在籍した)イチローも応援したのかって? もちろんさ。素晴らしい選手で、我々は彼のことが大好きだった」
各国ファンが「オオタニファン」「礼儀正しい」と感銘も
続いてはベネズエラ人メンバーであるフェリックスにも話を聞いた。
「日本はとても強い。優勝候補の最右翼だと思う。ユニコーン(唯一無二の存在)大谷翔平もいるしね。でも、ベネズエラにも素晴らしい選手が揃っている。この試合の勝者が決勝まで進み、優勝すると思う」
結果的に、その通りになるとは――。

