- #1
- #2
マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「長かったです」好調・西武で“苦節5年”の188cm右腕が初勝利…「13試合連続無失点」22歳・黒田将矢とは何者か? 恩師は「苦しいところで妥協しない」
posted2026/05/25 06:00
プロ5年目で初勝利を挙げた西武の22歳・黒田将矢。リリーフで13試合連続無失点を記録するなど好調のチームに貢献している
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
JIJI PRESS
パ・リーグで首位争いを続ける好調・西武。その立役者のひとりとなっているのが、今季ブレイクした22歳の黒田将矢だ。13試合連続無失点など好リリーフを続ける右腕はなぜ覚醒したのだろうか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
その年、八戸(青森県)の町には、2人のプロ注目の長身右腕がいた。
一人は、八戸西高・福島蓮投手(3年・189cm74kg・右投右打、当時)。そして、八戸工大一高に黒田将矢投手(3年・188cm77kg・右投右打、当時)。
投手としてのタイプは対照的に見えたが、当時はまだ薄っぺらかった体躯に、あと10kgも筋肉量が増えたら……想像力をたくましくした時のワクワク感は、共に甲乙つけがたい快腕たちだった。
5年前の青森県大会…スカウトが参集
ADVERTISEMENT
2021年7月、この2人が全国高校野球選手権大会・青森県大会で対戦することになったものだから、12球団のスカウトたちが、こぞって青森市営球場に参集した。
その朝、青森市営球場のある合浦公園へ行くのに、青森駅のバス乗り場で、来るバス、来るバスに、「合浦(あいうら)公園、行きますか?」と訊いたものだから、運転手さんは行かない、行かないと言うだけで、どんどん発車してしまう。
「あんた、それ、がっぽ公園っていうんだよ」と、後ろから土地のおばあちゃんに教えてもらって、どうしたらそう読めるんだと思いつつ、やっとこ球場にたどり着いたのも、今となっては懐かしい思い出だ。
試合は、八戸西高・福島が先発投手、八戸工大一高・黒田は後半のリリーフ登板に備え、5番・右翼手として試合に臨み、12球団30人ほどのスカウト注視の中で、初回がスタートした。
