スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER

WBCベネズエラ監督が弱点を指摘「日本はデータ分析を使っていない場面がある」井端ジャパンの継投策は「時代遅れ」か…「右打者3人に左の隅田、なぜ起きた?」

posted2026/03/20 17:00

 
WBCベネズエラ監督が弱点を指摘「日本はデータ分析を使っていない場面がある」井端ジャパンの継投策は「時代遅れ」か…「右打者3人に左の隅田、なぜ起きた?」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

日本を破ったベネズエラ。その勢いのまま初優勝を果たした

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph by

Nanae Suzuki

 ワールドベースボールクラシック(WBC)、ベネズエラは強かった!

 準々決勝で対戦した日本をパワーで圧倒し、好調のイタリアには逆転勝ち。決勝のアメリカ戦では好勝負をしぶとく制した。正直、これだけ素晴らしい試合を、地上波でたくさんの人に見て欲しかったなと思う。

 今回、特筆すべきは、ベネズエラが「勝利の方程式」を確立させて勝ち切ったことだ。

ADVERTISEMENT

 WBCは3年に一度しか開催されないから、「勝ち方」が定まっている大会でもない。アメリカのようにサイ・ヤング賞投手のタリーク・スクーバル(タイガース)を招集したものの、一度だけ登板してチームに戻る投手がいたり、投手陣のマネージメントがむずかしい。

「ベネズエラ8人vs.日本3人」の数字

 優勝したベネズエラは、投手起用の正解に到達したように見える。

 日本戦では6回表に逆転、準決勝のイタリア戦では2回に2点を許してからその後は失点を許さず、4対2でこちらも逃げ切り。

 そしてアメリカ戦では8回裏にマチャド(オリックス)がハーパー(フィリーズ)に同点弾を許したものの、9回に勝ち越して、盤石のクローザー、パレンシア(カブス)を投入して初優勝した。

 ベネズエラの投手編成を見ると、日本とは対照的なことが分かる。

 予選ラウンド最後の重要なドミニカ戦から決勝までの4試合の投手起用を見てみよう。

 ふだんは先発をしている投手が5人で、残りの8人はリリーフ専門の投手だった。

 対する日本は14人のうち、先発が11人に対してリリーフ専門が3人。球数制限がある大会で、その差がモロに出てしまった。

 ベネズエラのロペス監督の采配は、投手たちの調子を見ながら登板する順番を考えるなど、柔軟性があった。

 オリックスのマチャドはドミニカ戦では6回に登板したが、大会を通しての内容が評価されて8回を投げるセットアッパーに“昇格”。どの国で投げているとかは関係なく、実質本位にブルペンを編成していた(ハーパーに打たれたものの、マチャドにとっては良いアピールになったはずだ)。

あの日、“リリーフ専門”は藤平だけだった

 一方、日本はどうだったか。

【次ページ】 あの日、“リリーフ専門”は藤平だけだった

1 2 3 NEXT
#野球ベネズエラ代表
#オリックス・バファローズ
#アンドレス・マチャド
#隅田知一郎
#埼玉西武ライオンズ
#藤平尚真
#大勢
#読売ジャイアンツ
#井端弘和
#大谷翔平
#栗山英樹
#山本由伸
#伊藤大海
#オマール・ロペス

プロ野球の前後の記事

ページトップ