テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
“体重86キロ→102キロ”になった大谷翔平…「特別な1本ですけど」「サイズがないと難しい」“松井秀喜超えホームラン”前後コメントの真意
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byKevork Djansezian/Getty Images
posted2026/03/27 17:02
大谷翔平が松井秀喜を超えるMLB通算176号本塁打を放った際のコメントは今読んでも興味深いものがある
初回に失点した先発の山本由伸を援護するアーチで一時逆転へ勢いづけたが、試合は延長11回タイブレークの末に敗れた。
「基本的にはボールを見逃すのが鉄則。手は出ているので良いところと悪いところがある。どこを目指すとかではなくて、一本打ったら次の一本が大事」
本塁打の打席も反省を忘れない。常に高みを目指す大谷らしい言葉を紡いだ。
サイズがないとなかなか難しいからこそ
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《2024年4月21日 ニューヨーク・メッツ戦○10-0》(ドジャースタジアム)
大谷がついに打った。
3回、右翼手は着弾点を振り返ろうともせず、仁王立ちのままだ。大谷の両手にも完璧な感触があった。記念すべき日本選手の頂点に立つ176号。確信してゆっくりと歩き出し、一塁を回り珍しく右手の人さし指を天高く突き上げた。「先制点だなと。その時はそういうことは忘れていたので、先制点を取れていいバッティングだなと思っていました」
0-0の3回1死一塁。右腕エイドリアン・ハウザーの真ん中スライダーを右翼席上段へ。打球飛距離423フィート(約129メートル)、打球速度110マイル(約177キロ)。12年に松井氏が通算175号を打ってから12年。松井氏が10年かけた数字を、7年目で超えた。前日は「記録は特に気にしていない」としたが、並んでから8試合38打席ぶりの一撃に素直な思いも口にした。
「素直にうれしい。ちょっと前回の本塁打から(時間が)かかっているので早く打ちたいと思っていた。今日打てて安心と喜びがあるかなと思います」
12日に175号を放った際は「日本の野球界にとっても大きいこと」と語った。この日、真意を問われ、こう話した。
「長打を持ち味にして打っていくスタイルはサイズがないとなかなか難しい。そういう意味では幅が広がる。バッティング自体の目標の幅が広がっていくんじゃないかなと思います」
日本ハム入団時86キロ→メジャー移籍時102キロ
日本ハム入団時の13年に86キロだった体重は、メジャー移籍時には102キロにまで増量し、技術と同様にフィジカルを強化。自身のプレーが今後、メジャーで日本選手が一線で競争していくための指標になると信じてきた。

