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「なんと早稲田大が“高校BIG3”を総獲り!」「高校No.2の即戦力が中央大に」箱根駅伝有力大学にやってくる有望ランナーを大調査!<一覧リスト付>
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佐藤俊Shun Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2026/03/16 06:00
有力高校生の進路を大調査! 都大路で激走を見せた増子陽太(学法石川/左)や新妻遼己(西脇工/右)、本田桜二郎(鳥取城北/中央)が入学するのは……?
新妻の持ち味は、スピードだ。インターハイ5000m、国民スポーツ大会少年A5000mで2冠に輝き、特に国スポでは留学生に競り負けないスピードを見せて、自己ベストで優勝した。日本人の長距離2冠は早大OBの渡辺康幸以来となり、早稲田大との縁を感じさせた。
記録会ではなく、狙った勝負レースで記録を出せるのは実力がある証拠。これから個人種目では5000mで12分台、10000mで26分台を追い求め、駅伝では主要区間で強さを見せてくれるはずだ。
「BIG3」を全員獲得という大収穫
BIG3最後のひとり、5000mトップ4の本田桜二郎(鳥取城北・13分43秒59)も早稲田大。都大路では、1区3位ながら増子、新妻と争った姿が印象的だった。U-20日本選手権3000mと5000mを制し、5000mでは残り250mほどから切れ味鋭いラストスパートで抜け出して優勝。1500mが主戦場の本田としては、自分の持ち味を発揮できたレースだった。中距離で力を伸ばしつつ、箱根駅伝やハーフにも対応していくことになる。
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上杉敦史(八千代松蔭・14分12秒92)は都大路1区14位だったが、主将としてチームを牽引し、総合5位入賞に貢献。高校OBの工藤慎作、鈴木琉胤が早稲田大で活躍しており、その流れに乗って、駅伝やトラックでの活躍が期待される。
26年の箱根駅伝で青学大に大逆転されて惜しくも往路優勝を逃し、総合4位に終わった早稲田大。エースの山口智規が卒部したが、箱根5区3位の“山の名探偵”工藤や、6区6位の山崎一吹がおり、山は計算が立つうえ、4区の鈴木が1年生ながら区間賞を獲得し、さらに9区2位で新主将の小平敦之がいる。前回は故障で走れなかったが、鈴木と並びスーパールーキーと言われた佐々木哲もおり、既存戦力の質は高い。
2025年シーズンは出雲2位、全日本5位、箱根は101回大会につづき4位と、駅伝の成績は安定してきている。花田勝彦監督がまいた種が徐々に成長しているなか、他校が羨むスカウティングで高校屈指のランナーたちを獲得した。個をしっかりと磨いて強くし、その力を駅伝に転化させるスタイルで、16年ぶりの箱根駅伝総合優勝に向け、準備を整えつつある。

