- #1
- #2
バレーボールPRESSBACK NUMBER
「俺が全部訳す。何かあったら俺のほうを見ろ」25歳大塚達宣がセリエA初先発の19歳大学生に贈った熱い言葉「本当にお兄ちゃんみたいな存在」
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byGetty Images
posted2026/03/13 11:03
ミラノで2年目のシーズンもいよいよ終盤。プレーオフではヴェローナとの1stレグを落としたが、準決勝進出に向けて奮闘する日々が続く
インタビュー中、大塚の口から「チームを勝たせる」「引っ張る」という言葉が何度も出てきた。
そのために心がけてきたことの一つが、「試合に出ているメンバーと出ていないメンバーの温度差を作らないために、どういう声掛けでコントロールできるか」ということだ。
特に気にかけていたのが、今季初めてトップリーグでプレーしている21歳のアウトサイドヒッター、トンマーゾ・イキーノだった。
ADVERTISEMENT
今季序盤は大塚とフランチェスコ・レチネが先発で、トンマーゾの出場機会は少なかったが、大塚は試合後いつも、「トミー(トンマーゾ)が試合中、声をかけてくれたから、今日コートでこうやって頑張れたよ」と感謝を伝えた。
12月に大塚が腹筋を痛めて戦列を離れてからは、トンマーゾがスタメンで出場し、その間は逆に大塚がベンチからサポートした。
「タツのエネルギーをくれ!」
トンマーゾはそう言って大塚とハグするのが試合前のルーティンになった。
チームの中心として活躍していた最中の怪我に、悔しさややり切れなさも抱えていたはずだが、それを表に出さずチームに尽くすのが大塚だ。
「ぎこちない関係は、僕は作りたくないので。彼のことを僕はすごくリスペクトしていますし、彼もたぶん僕のことを思ってくれていて、今お互いにすごく信頼し合っている。どっちが出たとしても応援し合える、そういう関係を、チームでやる以上はちゃんと続けていきたい。
彼は今すごく伸びているので、怪我が治ったからってパッとコートに入るのは僕は嫌だなと思うし、でもコートに入る機会があったら、彼がここまで頑張ってやってくれたんだから、自分は1本たりとも気を抜いたプレーをしちゃダメだよなと、それはすごく考えると思います」

