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フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「彼らは何者?とジャッジが聞きに来た」りくりゅうが“初の世界選手権”で世界を驚かせた日…コーチが語る三浦璃来と木原龍一“本当の関係性”《五輪後初の単独インタビュー》
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph bySunao Noto/JMPA
posted2026/02/28 11:04
ミラノ五輪で大逆転優勝を果たした三浦璃来・木原龍一とブルーノ・マルコットコーチ(右)
「リクとリュウイチは魔法を持っている」
改めて、彼らのペアとしての強みはどんなところなのだろうか?
「一番の強みは、スピードがあってエレメンツを演じるときにとても簡単そうにアタックすること。もう一つの強みは、弱点がないこと。ほとんどのペアは、長所と短所があります。でもリクとリュウイチには弱点がない。スロウもうまいし、リフトもうまい。スピードもある。個性もある。それに、彼らはストーリーを語る何か魔法のようなものを持っています。
彼らの演技を見ていると、まるで彼らの家に招待してもらったかのような気持ちになる。二人のこの魔法を目にすることができるのは、とても特別な体験なのです。彼らのお互いとの絆は、とても自然なものです。技術的な面では、彼らに近寄れるペアは他にいない。テレビではその迫力がよくわからないのが、残念です。でも生で見た人は、彼らがどれほど他のペアよりも優れているか実感すると思います」
コーチが明かす、りくりゅう“今後の予定”
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気になるのは二人の今後の予定だが、何か決めているのだろうか。
「今は彼らにこの結果を存分に味わって、最大限に楽しんでほしいと思っています。ここまで努力をしてきて実現させたことなので、それが私が今、彼らに望むことです」
次の五輪について話したことはあったのだろうか?
「まだありませんが、可能かもしれません。でもわかりません。コーチとして一つ感じたのは、タイムラインを与えるとそれはアスリートにとってプレッシャーになるということです。これが最後の年なのか、最後の年ではないのか。どちらも大きな覚悟だと思うんです。ですから今季の初めに、とにかくオリンピックに集中しよう。勝ったらどうする、勝てなかったらどうする、ではなくて、どうすれば勝てるかということだけを話すようにしてきたのです。それが我々の戦略で、それをずっと守ってきました。そしてそれが実現した。だから次は、しばらく様子をみよう、という感じです」《インタビュー前編も公開中です》

