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カーリング不正投球「狙って映像を撮っていたのでは」「審判は何を…」相次ぐ反則、放送に適さない暴言も…なぜ“厳格な投球監視”が行われないのか? 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2026/02/19 17:01

カーリング不正投球「狙って映像を撮っていたのでは」「審判は何を…」相次ぐ反則、放送に適さない暴言も…なぜ“厳格な投球監視”が行われないのか?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

不正投球疑惑が持ち上がったカナダのマーク・ケネディ

「狙って映像を撮っていたのでは」という主張

 推測の範囲でしかないが、もともと同種の反則は試合の中であった。つまり、ダブルタッチをする選手は今大会に限らずいたのではないか。それが顕在化したのがオリンピックであったのではないかということだ。

 カナダ側は、スウェーデンに反発する中で、「(スウェーデン側は)もともと狙って映像を撮っていたのではないか」という主張も繰り広げている。その言葉通りなら、スウェーデン側は、カナダの選手が試合でダブルタッチをしてきたということを、前提として持っていたことになる。それを指摘し、さらに映像等で拡散したことで大きな問題となり、またより厳格に捉えるようになったことで、反則が相次いでいると考えることもできる。

 一連の騒動に、運営側も手をこまねいているわけではない。2月14日、世界カーリング連盟は各シート間を2人の審判が巡回し、投球の監視を強めると発表、同日午後から適用した。

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 だが15日には、これを撤回している。各国の選手からの反発を受けてのことだという。そして対戦するチームから要請があった場合のみ、最低3エンドの投球を監視するとした。

なぜ厳格な“投球監視”は押し戻された?

 反則が指摘されている中、それを起こさせない措置をとれば、ふつうなら歓迎されると考えても不思議はないだろう。でもそれは歓迎されることなく、むしろ押し戻されることとなった。

 反則ができなくなるから? そうではないだろう。今回の出来事がカーリング界で大きな騒動となったのも、反則があったということ以上に、それを巡る選手間のやりとり等が、カーリングそのものを揺るがすことにある。

 そこにはカーリングに根付く価値観の問題がある。《つづく》

#2に続く
「カーリングを破壊しかねない」不正投球の反則よりも指摘されるべき“本当の大問題”「なぜ審判が介在しないのか? 」疑問への“明確なある答え”

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