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吉田知那美34歳が断言「引退は遠い話ではない」その後に続いた“ある言葉”「幸せは、五輪だけではない」ロコ・ソラーレ退団、新リーグ参戦で描く未来
posted2026/05/22 11:04
ロコ・ソラーレ退団、新リーグ参戦、カーリング以外の未来――。吉田知那美34歳が明かした【インタビュー最終回】
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Shiro Miyake
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2026年4月。
ロコ・ソラーレを退団した吉田知那美はカナダ・トロントにいた。カーリング初のプロリーグ「ロック・リーグ」に参加するチームの1つ、「タイフーン・カーリング・クラブ」のキャプテンとして、プレーしていた。
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ロック・リーグは4月6日から12日にかけて6チームが参加して行われた。それぞれのチームは男女の混成メンバーで構成される。チーム間の対戦時は男子、女子、ミックスダブルスを行って勝敗を決める形式だ。
話は少し前にさかのぼる。
ロコ・ソラーレのコーチ、J・D・リンドに退団と引退の決意を伝えた2024年秋ののち、吉田はオファーを受け取った。それはロック・リーグ創設の案内と参加の依頼だった。吉田は承諾し、2025年4月、参加することが正式に発表された。
「カーリングの幸せは、五輪だけではない」
カーリングはロコ・ソラーレが象徴するように、それぞれのチームはほぼ固定したメンバーでシーズンを過ごし、大会に臨む。何年もそれを積み重ねていく。ロック・リーグのチーム形態はそれと異なる。
「ロック・リーグは、チームごとに一人一人が選ばれているシステムです。なので、男子や女子のように4人集まれなかったら難しいということはなく、なおかついろいろなライフイベントがあったり、どの国に住んでいたとしても、ロック・リーグの期間だけであればプレーに集中することが可能かもしれない、と思いました」
吉田が退団および引退を考えるようになった背景には、競技人生と、一個人一女性としての人生の両立という課題もあったが、それがかなえられる環境が用意されていたことがオファーに応える理由となった。

