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“銅メダル獲得”身長166cmの二階堂蓮なぜ覚醒? 岡部孝信が解説「混合団体、スーパーチームも金メダル狙える」ジャンプ界に到来した“新たな黄金期”
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJMPA
posted2026/02/10 11:53
ミラノ・コルティナ五輪の男子ノーマルヒルで銅メダル獲得した二階堂蓮(24歳)。父・学さんと喜びを分かち合う
厳密なルール運用「年々フェアに」
混合団体、スーパーチームともに、立ちはだかるであろうと見られているライバルはスロベニアだ。その中心となるのは、男子はドメン・プレブツ、女子はニカ・プレブツの兄妹だ。2人はともにワールドカップの総合ランキングで1位を走る。岡部はこう分析する。
「特にドメン・プレブツは上手ですね。空中の絶妙な重心移動や感覚、テイクオフの形、絶妙な技術を持っている。簡単に勝てる相手ではないです」
強力なライバルにどう立ち向かうか。チームとしての力が問われる。
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団体戦と言えば、北京五輪の混合団体では、高梨が1本目を飛んだあとスーツが規定違反とされ失格になったのをはじめ、少なくない選手が失格となり議論を呼んだ。
北京五輪後も、ジャンプスーツの規定違反はしばしば見られた。スキー板だけでなく、スーツも飛距離に大きくかかわる要素であるだけに、そこで少しでも有利にしようという行動の表れである。
「海外の選手は、ルールのぎりぎりのところを突いてくる傾向があります。ただ、『同じ条件でやろうよ』ということでルールが厳しくなって、だから違反が増えている面がある。年々フェアになってきていて、“抜け道”がなくなってきているのが現在です」
フェアな環境も日本勢の好成績につながっているのかもしれない。
「混合団体、男女それぞれのラージヒル、スーパーチームと楽しみですね」
長野五輪以来となる団体戦での頂点はあるのか――まもなく勝負のときは訪れる。
<全4回/第1回~第3回とあわせてお読みください>
