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西田有志でも山本智大でもなく「…じつはユニフォーム売上1位は彼なんです」"世界最高のセッター"31歳ブリザールは何がスゴい? オールスターで競演・高橋藍も驚き
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph bySV.LEAGUE
posted2026/02/06 11:00
今季からSVリーグの大阪ブルテオンに加入したアントワーヌ・ブリザール(31歳)。2月1日のオールスターでも存在感が際立っていた
今季のブルテオンは24試合を終えて、20勝4敗で現在リーグ2位。昨年12月の世界クラブ選手権では準優勝を果たした。トスワークはもちろん、サーブやブロック、ツーアタックの概念を打ち砕くような攻撃力を発揮してきたブリザールの存在は、もはや今のブルテオンには欠かせないものになっている。
ファン投票で選出されたオールスターでも「さすが」と唸らせるプレーの連続。観衆だけでなく、普段は敵として相まみえる選手たちも感嘆の声をあげていた。
日本代表としても対戦経験のある高橋藍(サントリーサンバーズ大阪)が「自分の入り方やスピードを見て、ほしいところに合わせてくれたので違和感がなかった」と語れば、ブリザールをドラフト指名したキャプテン水町は「ブリザールのトスを打てて、笑顔を見せてくれたのが嬉しかった」と競演を喜んだ。なかでも、ひときわ目を輝かせていたのが「ブリザールのトスを打てる日が来るなんて思わなかった」と本音をこぼしたヴォレアス北海道のミドルブロッカー三好佳介だ。実際に試合でトスを打つことは叶わなかったが、試合前の公式練習だけでも「すごいトスだった」と声を弾ませる。
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「傍から見るとトリッキーなトスで、スパイカーからしたら合わせにくいのかなと思っていたんですけど、全然そんなことない。むしろ『この角度からは来ないだろう』というところからでも、自分の打ちたいポイントに持ってきてくれて、ちょっとずれたら『次はこう上げるから』と話して、本当に持ってくる。自分のタイミングを意識しなくても思い通りにヒットすることができました」
ブリザール「人生初の祭典」はどうだった?
シーズンの最中に、これほどの選手が集うオールスターが開催されるリーグは欧州にはない。コンディション面を考慮すれば、決してプラス要素ばかりではないが、ファンにとっては普段は見られない表情やコラボレーションが楽しめ、選手にとっても通常は敵として戦う選手と交流を深める貴重な機会でもある。試合前の「ふうせんバレー体験会」にも参加したブリザールは、SVリーグのオールスターをどう感じたのか。
「とても楽しかったです。いろいろな人たちに会える機会で、いろいろなイベントにも参加できた。とても興奮する催しものだったと思うし、多くの方に見ていただけてとてもハッピーでした。普段は一緒にプレーすることのないアタッカー陣と、リラックスした中で、楽しみながら一緒にプレーできるのは非常に楽しかった。とても有意義な経験ができました」
1日限りの祭典を終え、SVリーグは終盤戦に突入する。真剣勝負の舞台で輝くトスワークを、しっかりと目に焼き付けたい。



