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西田有志でも山本智大でもなく「…じつはユニフォーム売上1位は彼なんです」"世界最高のセッター"31歳ブリザールは何がスゴい? オールスターで競演・高橋藍も驚き
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph bySV.LEAGUE
posted2026/02/06 11:00
今季からSVリーグの大阪ブルテオンに加入したアントワーヌ・ブリザール(31歳)。2月1日のオールスターでも存在感が際立っていた
ブリザールに魅せられるのはファンだけではない。日頃から共にプレーする選手たちの証言も興味深い。世界選手権を終え、合流まもなく「度肝を抜かれた」と笑うのは日本代表のアウトサイドヒッター富田将馬だ。
「合流から1週間ぐらいで『もう、みんなが欲しいトスがわかった。全力で入ってきてくれればいい。持ってきてほしいところに(トスを)上げるから』と言われた。しかも本当にその通り、全力で助走して、全力で跳んだ場所へどんぴしゃにトスが来る。僕はもともと速いトスを得意としてきたんですけど、彼のトスは速いだけじゃなく、高さもあるのでものすごく打ちやすい。新しい引き出しを開けてもらったというより、新たな引き出しをつくってもらった、という感覚です」
リベロ山本「めちゃくちゃいいヤツ」
アタックラインより後方からでも、ライト側のポールの外からでもクイックを使うのは当たり前。ラリー中や強打をレシーブした後も当然のようにバックアタックを上げてくる。アタッカー陣が「まったくサボれない」と口を揃える多彩なトスワークは、一見トリッキーと評されることがあるが、その根底には世界トップであり続ける基本技術の高さがある。リベロの山本智大もこう証言する。
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「サーブレシーブを返す時も『もっと高くていい。今のままだと低い』と言われて。最初はネットを越えてしまうんじゃないか、と思って怖かったんです。でも高く上げればアントワーヌが何とでもしてくれる。ちょっとずれてもワンハンドで持って行きたい場所に持って行く技術があるし、ラリー中もちゃんと潜って正確に(トスを)上げるからファーサイドにも飛ばせる。一緒にやっていても、ほんとにすごいなと思うことばかりだし、何より人間的にもめちゃくちゃいいヤツなので。日本人選手だけではなく、あれだけ素晴らしい外国籍の選手が日本にいて、その選手を見たいと会場に来てくれる人が増えたり、ユニフォームが欲しいと思うのは、自然なことだと思う。むしろ、そうやってちゃんと評価されるのが嬉しいです」


