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「日本人が事業・運営に…活躍できると」東大卒60歳“欧州クラブ共同オーナー”が語る経営の実態「我々はマンCでもバルサでもバイエルンでもなく」
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田村修一Shuichi Tamura
photograph bySoccrates Images/Getty Images
posted2026/02/02 11:03
フェイエノールトに渡辺剛と上田綺世が所属するなど日本人選手も多いオランダだが、「共同オーナー」として2部クラブに携わる東大卒の利重氏に現地のリアルを聞いた
「ラテン・ヨーロッパほどではありませんが、オランダ人も日本人と比べると圧倒的に働かないです。しっかりと休んで人生を楽しんでいる人たちで、それが権利として認知されて社会が回っている。
特にスポーツクラブの場合は土日が活動日ということもあり、“好きなことをやっているんだから”みたいなことも含めて、労働がさらに減りがちなところがある。どんなに大変でも休むときは誰でもしっかり休むんです。その違いはわかってはいたけれども……もっと働いた方がいいんじゃないと思うこともあります(笑)。実務への考え方は大きな差を感じます」
働き過ぎて嫌がられることはあっても
――働き方に関しては指導者や経営層など、語学ができれば日本人にも十分可能性があるということでしょうか?
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「間違いないと思います。選手がここまで成果を挙げてきているので、チャンスは間違いなく増えてきている。ただ、まだわざわざ日本人にポジションを提供する状況ではない。だから日本の資本が入ることで、影響力や決定権を持つことは大事かと思います。
働き過ぎて嫌がられることはあっても、働くことでいろいろなものがスピーディに改善されていく。マーストリヒトでは、違いはいくらでも出せると思います。値段が安いのにコストパフォーマンスは最高なところなど、日本人の感覚に訴えられると思うので、そういう機会が作りたい。日本人が事業・運営サイドに入ることで、言葉の問題さえなければ活躍できることは目に見えているかなと思います」
〈つづく。第3回では日本とオランダのサッカー文化の差異などについて触れています〉
