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「四つん這いで、早く撮って!って…」28歳で“オールヌード写真集”を出版したアイドルレスラーの本音…大向美智子が撮影オファーを“快諾”した理由
text by

伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byTakashi Shimizu/本人提供
posted2026/01/22 11:02
人気アイドルレスラーだった大向美智子が語る、写真集出版秘話とは
今明かす、アルシオンでの後悔
――ちなみに、アルバイトは?
大向 してない。アルバイトは禁止だったから。
――じゃあ、貯金を切り崩すしかない。
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大向 そうだね。カードを使ってなんとかしたり、実家に戻ったり。いろいろしたけど、半年が過ぎて、プロとしてお金をもらえないで仕事をしてるのって、どうなんだろうと。最初はね、「若い子に払ってあげてくれ」なんて、格好いいこと言ってたけど、お金はもらえないのに芸能の仕事は入ってくる。「映画の撮影だ」って言われて、朝早く起きて行って、その日の夜にはタイトルマッチをやらされて。みんなが練習してる時間帯なんかには道場に行けないから、撮影の合間に行って、1人で練習したりして、我に返ったときになんか、バカらしくなっちゃった。
――働き損ですからね。
大向 私が稼いだお金がみんなの給料になって、「なんで私はもらえないの?」って、疑問を持ちはじめたときに、自分のなかでフリーという選択肢が見えた。アルシオンは大好きだし、アルシオンで引退するつもりでLLから来てるから、墓場だと思ってたけど、そうも言ってられなくなった。潮時よね。あのときはね、小川さんじゃなくて、客を呼べなかった選手たちが悪かったの。プロなのに、うちらがお金を生めなかったんだから。客を呼べなかったら商品としてダメだと思ったから、そこは選手側が「ごめんなさい」だよね。
オールヌード写真集「あれはね、撮りたかったの」
――私が驚いたのは、フリーになった翌04年にヘアヌード写真集「Nang Far」を出版したことでした。
大向 あれはね、撮りたかったの。宮沢りえが若いときにきれいな裸(写真集「Santa Fe」)を残したじゃない? 私、宮沢りえが好きで、あのヌードがすごく衝撃的で、たまたまフリーになったタイミングで写真集のオファーがあったけど、なくても、個人的に撮ってたと思う。
――全裸を?
大向 そう。そのころスピリチュアルなことにハマってて、人間って産まれてきたときは裸でしょ。だから、そういう考え。死んだら肉体がなくなって、骨になっちゃうし、歳とったら老化して、人に見せられるおっぱいじゃなくなっちゃうし、子どもを産んだら、体型が変わる。そういうのも含めたら、独身で子どもを産んでない女性の体ってすごいセクシーだし、きれいだと思うから、撮っておきたかった。

