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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
箱根駅伝・今年の「シューズ勢力図」は? 前回王者アディダスが“シン・山の神”ら6区間で区間賞…「超高速駅伝時代」のトップメーカーはどこだ
text by

酒井政人Masato Sakai
photograph byYuki Suenaga
posted2026/01/13 11:00
昨年はじめてシェアトップの座についたアディダスは今回どんなシューズを投入したのか? 激戦の箱根シューズ勢力図を読む!
前回は8万円の“スーパーシューズ”『ADIZERO ADIOS PRO EVO 1』を40人以上が着用。花の2区では片足わずか138g(27.0cm)の超軽量モデルを履いたリチャード・エティーリ(東京国際大)、吉田響(創価大)、黒田朝日(青学大)が従来の区間記録を上回った。
昨年5月に後継モデルの『ADIZERO ADIOS PRO EVO 2』を発売。次世代フォームを前足部に3mm増量して、エネルギーリターンが5%向上。アウトソールのグリップパターンも新しくなった。
今大会、この『EVO 2』を着用した選手では4区の鈴木琉胤(早大1)、8区の塩出翔太(青学大4)、9区の佐藤有一(青学大4)が区間賞。5本指カーボンプレートの『ADIZERO ADIOS PRO 4』で3区の本間颯(中大3)が2年連続の区間賞、6区の小池莉希(創価大3)が区間記録に1秒差の区間賞に輝いた。
「シン・山の神」が履いていたのは“非厚底”
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そして、現在では非厚底タイプ(靴底は最大33mm)といえる『ADIZERO TAKUMI SEN 11』で驚異の走りを見せた選手がいる。5区で区間記録を1分55秒更新して、大逆転を演じた黒田朝日(青学大4)だ。過去2大会は『EVO 1』で2区を快走したが、今回は別のモデルを着用。コースとシューズのマッチングを考えての新選択で、「シン・山の神」となった。
『EVO 2』については、ある監督からこんな話を聞いた。
「前作より爪先部分が反り上がっている感じがします。フォアフットの選手に特化したような設計になり、練習で思ったようにタイムが出なかった選手もいました。それで別のモデルに替えた選手もいたんです」
今回は『EVO 2』が主流になったものの、選手たちは「速い」というイメージだけではなく、自分に合うシューズをより吟味するようになった印象だ。アディダスは幅広いモデルを展開したことで、3モデルで区間賞に輝く“快挙”を達成した。
王者・アディダスに対抗して、2位以下のメーカーはどのような特徴のシューズを投入していたのだろうか——?
〈第2回につづく〉



