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「DeNAが最後の働き場所だと思っていた」巨人新二軍監督・石井琢朗が明かした“違うステージ”への決意「猛練習主義、と言われますが…」 

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赤坂英一

赤坂英一Eiichi Akasaka

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photograph bySANKEI SHIMBUN

posted2025/12/17 06:01

「DeNAが最後の働き場所だと思っていた」巨人新二軍監督・石井琢朗が明かした“違うステージ”への決意「猛練習主義、と言われますが…」<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

古巣・ベイスターズから意外な転身でジャイアンツの二軍監督に就任した石井琢朗氏。その熱い胸中を語った

 石井コーチ自ら打撃投手を務めて、1日に200~300球投げ込んだこともある。ティー打撃でボールに書いた文字を読みながら打たせたり、物干し竿のような長い棒でスイングさせたりと、様々な独自の“アイデアメニュー”も注目を集めた。

まずは選手のことを知るところから

 しかし、5年ぶりに戻ってきた巨人での初仕事、秋季キャンプでの石井二軍監督は、ほぼ各担当コーチに指導を任せたまま。距離を置いて選手を見守り、時折アドバイスを与える程度だった。

「秋季キャンプでは先入観なしで、それこそ真っさらな状態で選手を見ていました。DeNAでは今年、ファームの野手コーチをやっていましたが、ジャイアンツのファームにどんな選手がいるのか、実はほとんど把握できていなかったんです。僕は試合中ベンチ入りせず、ベンチ外の選手の練習を指導することが多かったものですから。

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 それで今回初めて一緒にやってみて、意外に楽しみな選手が多いな、という印象を受けました。ただし、今の段階ではまだ、具体的な名前を挙げて言うのは難しいですね。

 僕自身、選手たちのことをよく知るのはこれからです。前回(20年一軍野手総合コーチ~21年途中三軍野手コーチ)と今回とでは、選手の顔ぶれも含めて、チーム自体が変わっていますから。

 秋季キャンプ中のミーティングでも、これまで選手を見てきた各コーチの意見や考えを聞いていました。(来春のキャンプからも)練習メニューとか、個々の選手への指導などはほぼほぼ各コーチに任せようと思っています。もちろん、僕からも、こうやったらどうだろう、という提案はさせてもらいますけどね」

【次ページ】 琢朗流「猛練習」への期待

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