「DeNAが最後の働き場所だと思っていた」巨人新二軍監督・石井琢朗が明かした“違うステージ”への決意「猛練習主義、と言われますが…」 

琢朗流「猛練習」への期待

　謙虚に語る石井二軍監督だが、「厳しい猛練習で強い巨人を復活させてくれるのではないか」という球界OBの注目度は高い。

　巨人OB会長の中畑清氏をはじめ、石井二軍監督と個人的に親交の深い高木豊氏、宮本慎也氏も様々なネットメディアで今こそ“琢朗イズム”が必要だと強調。他でもないこのNumberWebでも、武田一浩氏がこう期待のほどを語っている。

「琢朗は熱い男だし、練習もガンガンやらせるタイプ。慎之助とは指導者としての波長が合うんじゃないかな。彼が二軍で若手をビシバシ鍛え上げてくれれば、チームの底上げに繋がるはず」

ジャイアンツ球場にて　©Hideki Sugiyama

「昭和の野球」ではない

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　そうした熱い声の高まりを、当の石井二軍監督はどう聞いているのか。

「いろいろ出ていましたね。みなさんの記事はちょうどこのインタビューの前、ネットで読ませていただきました。

　ただ、猛練習イコール“昭和の野球”と捉えられがちですけど、そもそも昭和の野球って僕にはわからないんですよ。プロに入ったのは平成元年（1989年）ですから。何か昔のスパルタとか、スポ根とか、言葉のイメージが一人歩きしているような気がします」

　それでは、石井二軍監督が考え、実践してきた「猛練習」の神髄とはどのようなものなのか。

〈全2回の1回目／第2回へつづく〉