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ジャパンOPに熱狂を生んだアルカラスの“ケガの功名”。
posted2025/11/02 09:00
アルカラスはケガに見舞われながらも圧倒的な強さで優勝した
text by

秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph by
JIJI PRESS
木下グループジャパンオープンはカルロス・アルカラスの優勝で幕が下りた。大会期間中、世界1位を目当てに約12万人が有明テニスの森公園に来場し、最多動員を更新した。観客が最高峰のテニスに酔い、祝祭空間となった背景には、アクシデントを含めた複数の要因がある。
アルカラスは1回戦で左足首を痛めた。棄権は避けられたが「思うように速く動けないことがある」と影響は残った。そこで、持ち前の驚異的な守備力を封印。長いラリーを避けて、早く決着させようと試みた。ネットプレーを多用したり、しつこくドロップショットを使ったり、一発の破壊力で勝負したりと、いつもとは違う手札を切ったのだ。ファンは多彩な攻めに感嘆のため息を漏らしたが、これはケガの副産物でもあった。
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