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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
名門、古豪がまさかの落選? 箱根駅伝“波乱の予選会”…大躍進に歓声を浴びた“ある新興校”も「大学から『もう強化費は出せない』と言われていて…」
text by

小堀隆司Takashi Kohori
photograph byShigeki Yamamoto
posted2025/10/20 11:03
今季から大志田秀次監督が就任した古豪・明治大も予選会12位で通過はならず
「今年の5月に法人(大学)からもう強化費は出せないと言われて、夏合宿も予算はゼロでした。スカウトも来年はごくわずかしか選手が入ってきません。おそらく前回の成績が21位で、法人もピンとこなかったんだと思います。
私としては、もう少しで(箱根が)手が届くところまで来ているんだという説明をしたんですけど、結論は覆らなかった。ですから、先行きは暗いです。ただ、ここまで来ると本当に悔しいですし、すべての責任は私にある。とにかく、残った選手たちと頑張るだけです」
選手たちの地道な努力を思うと、やるせない気持ちになる。ここまで激化した予選会で、箱根に未出場の大学が上位に来るのは本当に大変なことだ。
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積み上げたベースが一度ゼロになると、そこからの立ち上げは何十倍もの困難を要すだろう。今はクラウドファンディングで寄付を募るなど別の方法もある。大学関係者の翻意にも期待したいところだ。
主将は「悔いはまったくありません」
キャプテンとしてチームをまとめ、個人65位の記録で大学生活を締めくくった江原守平(4年)は、関係者を前にした挨拶でこう述べた。
「チームは今日、本当に良い走りができました。個人としても、悔いはまったくありません。1年生から3年生はまた、ここからの1年を死にもの狂いで頑張ると思います。ぜひみなさんの応援をよろしくお願いいたします!」
古豪も、新興勢力も、どの大学の選手も箱根を走りたいという思いは切実だ。
それでも、結果として明と暗はわかれる。来年こそはこの場所で、彼らの笑顔が見られるだろうか。

