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名門、古豪がまさかの落選? 箱根駅伝“波乱の予選会”…大躍進に歓声を浴びた“ある新興校”も「大学から『もう強化費は出せない』と言われていて…」 

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小堀隆司

小堀隆司Takashi Kohori

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2025/10/20 11:03

名門、古豪がまさかの落選? 箱根駅伝“波乱の予選会”…大躍進に歓声を浴びた“ある新興校”も「大学から『もう強化費は出せない』と言われていて…」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

今季から大志田秀次監督が就任した古豪・明治大も予選会12位で通過はならず

 そして、こんな言葉を付け加える。

「大会のレベルも全体的に上がってますね。明治は僕が来てから28分台(1万m)も2人しか出していないけど、他はそうじゃない。収穫は、弱いところがわかったこと。予選会は簡単じゃないし、今回感じたことが色々意見として出てくると思う。それを選手側から話してもらって、一緒に課題を見つけていく。

 駅伝は気持ちの継承が大事なので、そこからの再スタートですね。僕は常々、やるからにはチャンピオンを目指さないといけないと言っているんですけど、戦い方としてはまた次も、予選会で10位を狙うチーム作りになると思います」

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 頑張っても、それが報われないことは多々ある。それでも諦めなければ、希望はつながる。一人で悩むのではなく、仲間と課題を共有しあえるのがチームスポーツの良いところだろう。大切なのは、この悔しさを次にどう生かしていくかだ。

 個人54位と奮闘した、エース格の森下翔太(4年)はこう言って前を向いた。

「やっぱ、この悔しさを覚えていても、勝てないものは勝てないので。準備をもっとしっかりやって、来年こそ通過してほしいです。順位だけみると結果が出てないって思われるかもしれないですけど、みんなの能力はけっこう上がっているので。ただ明治も上がっているんですけど、周りも上がっている。その差だったかなと思います」

落選校の中に…歓声を浴びて笑顔のチームも

 予選会を通過する大学は10校のみ。その枠に入れず、悲しみに暮れる選手が多い中、落選したにもかかわらず歓声を浴びるチームがいた。

 大学の過去最高順位(16位)を更新し、14位と健闘した日本薬科大だ。5kmの通過順位は2位、10kmの通過順位では5位に顔を出し、大会前半を大いに盛り上げた。

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