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元横綱稀勢の里 二所ノ関親方が徹底解説
第34回:伯桜鵬「アルマゲドンのように」
posted2025/10/22 09:00
text by

二所ノ関寛Hiroshi Nishonoseki
photograph by
Takayuki Ino(Illustariton)
今回は、九月場所で前頭二枚目で八勝七敗と勝ち越して殊勲賞を受賞し、三役を射程に捉えた伯桜鵬関を取り上げます。
その九月場所では私の弟子である大の里が優勝しましたが、四日目、伯桜鵬関に敗れました。そのとき私は部屋に帰ってきた大の里に「完敗だぞ。惜しくもなんともない」という厳しい言葉をかけました。
あの一番は伯桜鵬関の持ち味が十分に発揮された取組でした。右四つの大の里に対して、伯桜鵬関は左四つなので、2人はケンカ四つになりますが、伯桜鵬関は大の里の圧力を、我慢して、我慢して、横綱に差し勝つという、自分のスタイルを貫いた理想的な相撲を見せました。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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