「駅伝でいい印象がないです…」駒大“次代のエース”は失意…「どこかに驕りがあったかも」出雲駅伝5位から全日本で立て直しへの収穫は？

　失意のドン底に落ちた桑田駿介だが、気になるのは、駅伝に対するイメージだ。

「駅伝でいい印象がないです」

　ネガティブな印象がなければいいがと、そのことについて問うと、桑田は小さな声で、「駅伝でいい印象がないです」と駅伝に対する不安な気持ちを吐露した。

昨年の全日本につづいて好走できなかった駅伝にやや自信喪失気味となってしまった桑田　©Yuki Suenaga

　自信を失っている現状では、全日本、箱根とつづく駅伝での起用も慎重にならざるをえないだろう。全日本では昨年も2区で17位と失敗しており、なおさらだ。メンタルとフィジカルの両面で立て直し、「何クソ」という気持ちでスタートラインに立てなければ、藤田敦史監督は大きな決断を下すかもしれない。

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　大八木弘明総監督は、桑田の復活に向け、思案中だ。

「Ggoatから離れて大学でみんなと一緒に練習してもらうなりして、練習方法やメニューを変えていくことが必要でしょうし、メンタル強化という部分も取り入れてやっていかないとダメかなという感じがします」

自身の教え子である、出雲を制した国学院大の前田監督（左）とゴール後に話し合う大八木総監督。Ggoatで指導する桑田の精神面を案じた　©Yuki Suenaga

先輩たちの危惧

　先輩たちも桑田の状態を危惧している。

　キャプテンの山川拓馬（4年）は、「大きな試練」と語る。

「うまく走れないのは、何かが足りていないということ。そこを自分がすべて言ってしまうと本人のためにならないので、アドバイスをしつつ、次の全日本に自信をもって立たせられるかが、自分の課題です。ただ、桑田にも出雲で走れなかった分を全日本でどうチームに還元していくのかをしっかりと考えてほしいですね」

　伊藤蒼唯（4年）は、「もっと駅伝にフォーカスするべき」と語る。

「桑田は、僕らの意見から自分に足りないもの、どう上げていくのかなどを見つけていかないと。自分は、駅伝に毎回フォーカスして調子を合わせるようにしていますし、そこで結果を出さなきゃという意識も強い。それをやることが駒澤ですし、結果を求めて駒澤に来たので、桑田を始め、後輩たちもその意識で駅伝に合わせてくれればと思います」

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