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南米実力国とドローは「残念な結果だが」トルシエ元監督がホメた“日本代表の3人”「サノとオガワがベンチを豊かに」「DFの彼も素晴らしい」
posted2025/10/14 17:15
2-2で終わったパラグアイ戦、W杯に向けてトルシエはどう見たか
text by

田村修一Shuichi Tamura
photograph by
Kiichi Matsumoto
先月から始まった日本代表のW杯に向けての親善試合。元代表監督のフィリップ・トルシエは滞在中の東京でパラグアイ戦をテレビ観戦し、ブラジル戦は東京スタジアムに出向いて現地で試合を見ることになっている。
ここから日本が行なうべきことは、W杯に向けていかに準備を進めていくかである。試合内容や結果も重要だが、最も大事なのは本大会を最高の状態で迎えるために、何を取捨選択して補っていけばいいのかを見誤らないことである。
カタール大会とは比較にならないピッチ外の準備の難しさはひとまず置き、森保一監督率いる日本代表が、ピッチの上でどんな準備を進めているのか。それは日本の悲願である準々決勝進出、目標に掲げるW杯優勝に向けて、適切なものと言えるのか。
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W杯出場権を獲得しているパラグアイ戦の印象と、チリで行なわれているU-20W杯準々決勝、日本が延長戦の末にフランスに敗れた試合の印象をトルシエにインタビューした。(全2回/第2回につづく)
サノとオガワ…ベンチをより豊かにするための作業だ
――パラグアイ戦の印象から聞かせてください。
「2-2という結果は、試合内容に完全に合致している。残念な結果ではあるが、日本が負けるような試合でもなかった。
チームに新たな何かを加えたいという、森保一監督の意志が感じられた試合でもあった。興味深かったのは小川航基と佐野海舟で、どちらも素晴らしかった。佐野は精力的に動き、技術でも優れ自身もしばしば前線まで顔を出した。
今の森保最大の関心は、ベンチをどれだけ豊かにできるかだろう。

