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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
米国に完敗で「現実を突きつけられた」日本代表“2チーム目”と主力の差が浮き彫りに…貴重な2試合でメンバー完全入れ替えを試す必要はあったのか?
text by

佐藤景Kei Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2025/09/16 11:07
アメリカ代表に2点目を許して肩を落とす日本代表。関根(16番)や荒木(25番)は慣れないポジションで苦戦した
「われわれの目標はワールドカップで優勝することで、世界で勝つためにチーム作りをしていかなければなりません。一部のコアな選手だけのレベルアップや経験の場とするのではなく、チームを幅広く底上げして、最終的にワールドカップで最強、最高のチームを作るということで(アメリカ戦は)若手を起用しました。
試合後に選手にも話しましたが、1チームだけを強化するのではなく、2チーム、3チームを編成できる選手層がなければ、世界の舞台では勝っていけない。だからこのチャレンジをしていきたい。これまでもしてきたし、これからも可能な限りして、チームを固めることと平行してやっていきたいと思う」
日本は“2チーム目”で世界と戦える段階ではなかった
2チーム目、3チーム目を編成できる陣容が整わなければ、世界一という目標にはたどり着けないと、森保監督自身が明言した。今回、はっきりしたのは、日本がまだその段階に至っていないということだった。
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「負けたことに対する監督としての責任は非常に重いものがあると考えています。アジアの戦いで2チーム、3チームを編成して勝てたというところで、間違いなく日本代表全体の底上げができていると思いますが、今日のような世界レベルのチームと対戦したときに、本当に2チーム、3チームの戦いができるかという部分で、答えが出たかなとも思います。
敗戦は非常に悔しいですが、これからまだまだ伸びしろのある日本代表の選手たちが、世界の強豪国アメリカと戦って課題が出たところ、さらにこれから伸ばしていかなければいけないということを体感できたことが、何より個人とチームの財産になりました」
世界水準の国と戦える2チーム目はまだ編成できなかった。その事実を受け止めた上で、問いたいのは、今回のテストで『何が、どのくらい足りないのか』を正確に把握できたかどうか、という点だ。

