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「上だけ脱いでみようか」21歳でヌード写真集を“出版させられた”アイドルレスラーの告白…ジャンボ堀に全女関係者が放った“衝撃の言い訳”とは?
text by

伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byL)AFLO、R)Shiro Miyake
posted2025/10/03 11:02
全女の女子プロレスラーとして活躍したジャンボ堀さんのインタビュー(第3回)
「大人たちの汚さがショックすぎて…」
――「袋とじ」の先駆けですね。ギャラの実情を知ったのは、どういう経緯で?
堀 (85年に)辞めてだいぶたってから。カメラマンさんと久しぶりに会ったとき、「私、(現物を)持ってないんだよね」「一銭ももらってないんだよね」って話になったら、「僕は500万円払って写真を撮らせてほしいって頼んだよ」と。「えっ、会社に払ったの?」「払った」って。
――それはヌードで、という契約料なんでしょうか。
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堀 っていう話だったみたい。俊ちゃんとの話しあいで。ほんとうはオールヌードで出しましょうっていう話だったらしくて、「だったら、(ギャラが)低くない?」って思ったけど。まだヘアは解禁になってない時代だから、撮っても出せないから、そうなるとおまえたちの趣味だろうって話だよね。ギャラでいうと、瀬里奈だよね。だったら、もっといい肉食っときゃよかった(笑)。
――訴訟したら勝てますよ。
堀 約束が破られて、大人たちの汚さがショックすぎて、胃けいれんを起こしちゃって、ごはんを食べられなくなった。点滴を受けたり、鎮痛剤を飲んだりしながら試合に出てました。
「ヌードになってふざけんな!」会場でも厳しい声が飛んだ
――休まなかったんですか。
堀 出てたね。ファンの人は(裏事情を)知らないわけだから。ちょうどドラマやクラッシュ人気で、女子中高生の若い子が来はじめた時期だったから、「ヌードになってふざけんな!」ってすっごい言われた。あのときは、ほんとにつらかった。
――振り返って、この騒動はいまも嫌な思い出ですか?
堀 あのときは「ふざけんな、全女!」って嫌だったけど、10代で写真を撮られることはあまりないし、こうやって「全女ってひどい会社ですよね」なんて笑い話もできるからね。なんだろうね。松永家って憎めなくて。嫌な思い、さんざんさせられたのにね。

