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「上だけ脱いでみようか」21歳でヌード写真集を“出版させられた”アイドルレスラーの告白…ジャンボ堀に全女関係者が放った“衝撃の言い訳”とは?
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伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byL)AFLO、R)Shiro Miyake
posted2025/10/03 11:02
全女の女子プロレスラーとして活躍したジャンボ堀さんのインタビュー(第3回)
“ヌード写真集契約”を、堀だけが知らされていなかった
――メイキングか特典映像用のムービーですか?
堀 「写真集と映像をセット販売するんだ」って。「えっ、そんな話、聞いてないよ」って。そのカメラも、脱がそうとするときだけ回すんですよ。で、全撮影が終わりました。「ぜんぜん撮れてない」って言われて、後日、その日は夜に大阪で試合があったんですけど、東京に呼ばれたんです。ちょうどその時期、「輝きたいの」(TBS系/全女が全面協力の女子プロレス・ドラマ)を撮ってたので、「ドラマの仕事かな?」と思ったら違って、「写真集が撮れてないから」って、朝イチから恵比寿のスタジオに監禁された。うちのスタッフは、小川くん(マリーゴールド代表のロッシー小川)だけ。夜には大阪に着いてなきゃいけないから、早々に脱ぎましょうみたいな指示を出されて、「ちょっと小川くん。マネージャーに確認して」って言ったら、「(ヌードで)許可をもらってます」と。
――ようは、最初からヌード写真集という契約で、堀さんだけが知らなかったと?
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堀 そうなるよね。カメラマンさんは「今日が最終なんで」って焦ってるし、私はずっと顔が怒ったままだし。
――でも、撮り進めないことには終えられないから、とりあえずバストを出したと。
堀 そう。その代わり、「撮った写真は全部見せてくださいね。絶対にネガチェックをさせてください。じゃないと、私は許可を出さないので」って念押しして、実際にチェックして、OKを出したんです。そしたら後日、電車の中吊り広告に「ジャンボ堀 ヌード!」って大きく出ちゃって、「えーっ、どういうこと!?」って。
全女関係者が放った“衝撃の言い訳”
――どういうことなんですか?
堀 写真集って発売される前に、雑誌などでパブを打つじゃないですか。その雑誌広告で「ヌード!」って載ったもんだから、私も親も親せきもびっくりしちゃって。その日の試合会場が東京で、東映撮影所だったんですよ。親せきが電車で来てて、「電車にヌードって出てたよ!」って教えてくれた。
――全女関係者に問いつめました?
堀 言ったら、「もう発売されるから」と。あと、「(ヌードは)知らない。カメラマンが勝手にやって」みたいな。そんなこと、あるわけないじゃんね(笑)。最終的には親が出ていって話しあって、映像は止めてもらって、セット販売はなくなった。「じゃあ、歌を出しましょう」と、親を「おたくのお嬢さんを売りだしますから」みたいに丸めこんで、実際に、大森(ゆかり/ダイナマイト・ギャルズのパートナー)とボイストレーニングを受けに行かされたんだけど、ちょうどそのころクラッシュの人気が出ちゃったから、うちらは流れて、クラッシュになっちゃった。そりゃ、人気があるほうにいくよねって。
――この一連の流れは、あらゆるYouTubeで話されていますけど、写真集はバカ売れしたのに、ノーギャラなんですよね。
堀 リングの上で毎回売らされたんですよ。その場でサインを入れるから、どの会場でもすっごく売れて。あのころ、成人向けのエッチな本は立ち読みができないようにビニールで包装されて、「ビニ本」と呼ばれてたんですけど、写真集もビニールに包まれてて、ヌードのページは袋とじになってたんで、もうほぼエロ本(笑)。

