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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「MVPは鎌田大地です」“NHKに映らない”日本代表メキシコ戦舞台ウラ「瀬古歩夢が“ベンチにありがとう”と」「ただ治安が悪くて」取材記者が語る
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2025/09/07 19:21
スコアレスドローで終わったメキシコ戦、現地取材記者が鎌田大地をMVPに挙げた理由とは
「そうですね。ただ、前半最後の15分間は、15分刻みで見ると日本の支配率が一番低かったんです。手元の集計だと相手に59%持たれていました(※この試合を通しての支配率は52%)。でも、相手にシュートは1本しか打たせていないんだと」
――確かにあまり危なさは感じない時間帯でした。
「相手に攻め込まれることも準備した上で、最終的に攻め込まれている時は我慢して5バックになればやられない、という感じでプレーしていたと。なので『ボールを握れなかったけど、全然悲観する内容じゃないと感じていた』と南野は話していました」
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――ボールを握られた時の対応は、自分たちの中では想定内だったと。
「そういう時間帯もあるから我慢しよう、と考えていたと話していました」
――点は取れなかったものの、スコアレスドローは納得感のある結果だったのでしょうか。
「そうですね。ただ、南野選手は決定力の話はしていましたし、鎌田選手が課題として挙げていたのは、カウンターの部分でよりスピーディーに、直接的にプレーできればビッグチャンスになる、ということでした。鎌田選手は試合前から『自分たちは相手よりも格上ぐらいの状況でやれる』と言っていて、その感覚は合っていたと。アウェイだけど、5年前にメキシコで対戦した時から明らかに成長しているし、自分もピッチに立っていたので、その成長は感じられたと話していました」
――なるほど。
「2トップにする際の交代指示について付け加えると、瀬古歩夢選手が『ベンチの判断、ありがとうございます!』と言っていたのが印象的でしたね」
3400km、時差3時間…じつはJリーグ組が大変そう
――次戦のアメリカ戦はオークランドからオハイオ州コロンバスの移動で3400km弱の移動で時差も3時間あります。スケジュール的にきついと思いますが、どんなところが課題、見どころになりますか?
「グラウンドに出て練習するのは1回だけなので、本当にこの中2日で試合をできるかというところがテーマになるかなと。移動についてもそれぞれ現地時間の午前中に出て、夕方に着くスケジュールです。ただし飛行機の中でゆっくり寝るとまた夜に眠れなくなるので、明日の移動はいよいよアメリカ的な大変なところがあるのかな、という感じです」
――まさにワールドカップ本番に向けたシミュレーションですね。

