「ユーキと“パリ五輪”の話はしない」男子バレー“悲劇の逆転負け”から1年、イタリア主将が“再戦”に本音激白「また日本とやるのか…勘弁してほしいな」

　イタリア代表主将シモーネ・ジャンネッリは、パリ五輪に悔いがある。
　
「もし、あのまま日本に0-3でストレート負けしていたら、醜態を晒していたのは我々の方だった。我々もそれだけ五輪にかけていた。何が切ないって、あの日本との素晴らしい激闘を乗り越えたのに、メダルに手が届かなかったことだ。メダルなしなんて納得がいかない」

　フェルディナンド・デ・ジョルジ代表監督が「難敵日本に競り勝ったことでチームに弾みがつく」と試合直後に語った通り、イタリアは鬼門の準々決勝を勝ち上がって勇躍金メダル争いに名乗りを上げたはずだった。

　しかし、準決勝でフランスに0-3であっさり敗れると、3位決定戦でもアメリカにストレート負けを喫した。粘りの試合巧者イタリアにしてはあまりに意外な、淡白すぎる敗れ方だった。

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　代表主将は五輪を去る前に「モチベーションはあった」とチームメイトたちを擁護したが、一つの疑念が残った。

イタリア代表シモーネ・ジャンネッリ　©︎Reuters/AFLO

　イタリアのらしからぬ敗退は、日本戦の激闘が尾を引いたせいではなかったか。ジャンネッリは碧眼を閉じ、噛みしめるように述懐した。

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