PL学園“最強世代”はいつなのか…清原和博の答えは？ “KKの背中”を追いかけて…後輩たちを一つにした「同級生の死」と「奇跡の試合」秘話 

　先制点をあげ、「三本の矢」に喩えられた投手力と、堅実な守りで逃げ切る。甲子園に新しい勝利のスタイルを確立させたかと思うと、準々決勝の習志野戦は、先発した橋本が個人の能力の高さを証明するように11三振を奪い、完投勝利をあげた。

　準決勝では選抜大会で苦戦した帝京を12対5で下し、春からの成長を印象づけている。4番打者として甲子園に戻ってきた片岡は、この試合で5安打を放った。

　決勝でぶつかった常総学院とは、メディアが注目する因縁があった。桑田や清原が2年生の夏に決勝で敗れた取手二高の指揮をとった木内幸男監督が、創部4年目の常総学院を率いていたのだ。

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　だが、先発の野村は落ち着いていた。プレーボールのサイレンが鳴る前、ゆっくりと球場全体を見渡して深呼吸をした。

「試合前のマウンドで余裕を持てたのは夏の決勝が初めてでした。最後の最後で、ようやく実感しました。ああ、桑田さんがずっと見てきたのはこんな風景だったのかって」

PL学園「最強世代は？」清原の答えは…

　85年と、87年のPLが戦えば、どちらが強いのか――。

　常総学院を5対2で破り、31期も出来なかった春夏連覇を達成した翌日の朝日新聞は《桑田、清原時代のチームより強いのではないだろうか》と書いたが、立浪は「僕たちが、桑田さんや清原さんたちを超えたとはまったく思っていない」と言う。片岡と橋本も「比べるなんてとんでもない。あの人たちは永遠の憧れですから」と、口をそろえた。

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「大変なところに来てしまった…」あの清原和博がすごい形相で…PL学園“最強世代”が追いかけた“KKの背中”「自分が通用するのか不安だった」