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「徹夜マージャン中に突然の電話」田淵幸一の阪神→西武電撃トレード決定の夜に同席…江本孟紀が知るウラ話「阪神は2000万円の積み増し要求」 

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江本孟紀

江本孟紀Takenori Emoto

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posted2025/07/20 11:03

「徹夜マージャン中に突然の電話」田淵幸一の阪神→西武電撃トレード決定の夜に同席…江本孟紀が知るウラ話「阪神は2000万円の積み増し要求」<Number Web> photograph by Kyodo News

阪神の主砲として活躍した田淵幸一だが、西武への電撃トレードを経験することになる

 年齢的にも選手として晩年に差しかかってきた田淵さんを、のちに西武の監督になった広岡さんは見事に再生し、1982年、1983年のリーグ優勝、日本一に貢献することができた。

江夏を粉砕→巨人撃破で日本一、ダイエー監督にも

 田淵さんにとって、現役時代の優勝は9年間お世話になった阪神ではなく、残り6年の現役生活を送った西武だったことを考えると、このトレードは成功したと考えるべきだ。

 とくに1982年はパ・リーグのプレーオフで、かつての同僚だった日本ハムのリリーフエースの江夏を粉砕し、日本シリーズでは阪神の宿敵だった巨人を4勝3敗で倒して日本一となった。翌1984年に現役引退した田淵さんにしてみれば、この年はまさに現役生活の集大成となったシーズンだったのだ。

 さらに1990年から3年間、大阪から福岡に本拠地を移した福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)の監督を務めることができた。これも生涯阪神のまま引退していたら、「阪神のスター選手をウチに呼ぶなどご法度だ」とダイエー球団側が尻込みして、田淵さんには声がかからなかったはずだ。〈つづく〉

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