「日本代表に戻る可能性はある？」25歳林琴奈の答えは…SVリーグMVP“バレー代表辞退の真相”、新監督との30分面談でも揺らがなかった決意 

　自分がコートに入らなくても、日本が勝つほうがいい。そう考えるのが林だ。

「やっぱり、迷惑かけたくないので。今、女子バレーは勝てないって言われてるんで、頑張って欲しいですから。まあ逃げたみたいな形になるんですけど（苦笑）」

　日本の男子バレーが躍進する一方で、女子は東京、パリ五輪と2大会予選ラウンド敗退が続き風当たりの強さを嫌でも感じた。林はその責任を背負い込んでいた。

パリ五輪でも悔しい思いを味わった林琴奈（右）　©︎JMPA

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「自分は考えてしまうタイプなので、負けた時はやっぱり『あ、自分がこうだからかな』と思うことも結構ありました。それがちょっとしんどくなってきて……。後半はちょっと、バレーをするのが怖くなっていた。

　パリ五輪に自信を持って行けたかというと……やっぱり心のどこかにそういう気持ちもあるから、うまくプレーを出せなかった。勝たなきゃ、やらなきゃ、ちゃんとやらないとみんなに迷惑かける、みたいな気持ちが優先しちゃって、なんか自分と戦っているみたいな感覚でした。

　外国人をまた目の前にしてできるかって考えた時に、ちょっと今は無理なのかなって思ってしまった。今行ってもベストなプレーは出せないかなと。オリンピックが終わってからずっと、もう私は違うかなと思うようになっていて。やっぱり勝って欲しかったんで、日本に」

中途半端な気持ちでは行けない

　本職のアウトサイドなら？　と聞くと、「レフトでは無理です無理です。通用しません」と首を横に振った。

「攻撃力ないんで。ハイボール、打てないです。（ブロックに）ポーン！やられると思います。みんなよく器用に打ってるな、すごいなと思いますよ。

　それに、選ばれたい人もたぶん他にたくさんいると思うので、中途半端な気持ちでは行けない。だから、今回はやめさせてもらいました」

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