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「ナゼ過密日程のほうが好成績?」エンゼルスのエースになった菊池雄星(34歳)の今…「スイーパーを辞めた」本人が明かしたターニングポイント
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笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2025/06/27 11:05
抜群の安定感でエンゼルスを支える菊池雄星(34歳)
菊池が抱える“唯一の課題”とは?
25日のレッドソックス戦では今季最速の97.2マイル(約156.3キロ)を計測し、年平均もこれまでの94.7マイル(約152.3キロ)を上回る95.5マイル(約153.6キロ)を計測し、カーブ、スライダー、チェンジアップも冴え、今季最多の12三振を奪った。6月に入ってからのボールに対し、菊池は自信を深めている。
「球速もしっかり戻ってきていますし、いい軌道で行き出したので、これからもっともっと良くなるかなと、そういう感じはありますね」
とはいえ、平均得点4.23と得点力が決して高いとは言えないのがエンゼルス打線だ。更に菊池登板時には3.81しかない。自身の勝ち星より、チームを勝利に導く貢献を最重要視する彼だが、唯一の課題は先取点を先に許してしまう傾向があるということだ。
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厳しい言い方にはなるが、真のエースとは、相手に先に点を与えず、味方に攻撃の流れを呼び込む投球が求められる。それができれば、おのずと自らの勝ち星も増えくる。
「手応えはあります。やっと本来の形、自分の求めていたストレートの勢いも含めてやっと来たかなというところがありますので、まだまだシーズン半分ありますから、これから自分自身楽しみです」
更なる高みを目指し、エンゼルスを支え、今季を戦い抜いてほしい。
